2017年初イベは奈々ちゃん。
甲子園が9月でMTV Unpluggedも10月にあったので、大して久しぶりでもなく感じる1月7日。アルバムも出てからまだ2週間ちょいなので、明らかに聴き込めてない感じというか、そもそもアルバムの出来が()でも、いくつかの曲はこれからのツアーで完成されていくことでしょう。LIVE FORMULAは最後しか行ってないからあれだけど、LIVE FLIGHTとかそんな感じだったと思うし。
日本ガイシも3年半ぶりっすね。席は下手側スタンド上方。だいぶ後ろだけどドームに甲子園と続いてきたからえらく近く感じる。初日に参加するのもそいやLIVE FLIGHTぶり。
18時ほぼ定刻で開演。オープニング映像は着物の奈々ちゃんが佇んでるだけで、かなりあっさり。そのまま舞台上に籠が登場。雅楽のBGMに乗せて従者が舞う。BGMが鳴り止んでお着物の奈々ちゃん登場。いつもより派手じゃないしある意味予想通りの登場の仕方かもしれないけど、手が込んでるし印象的。んな格調高い演出の後に何やるのかと思ったらWILD EYES!いつもどおりだけどいつもどおりじゃない。これは1曲目というイメージじゃないもんね。個人的には聴くのは5年ぶりなんだけど、知らない間にまたBメロのリズムアレンジが変わっている。Bメロ裏拍で跳ぶイメージあるから原曲通りが好きなんだけど、半テンポにしてリズムをよりヘヴィに強調して聴かせる感じでこれはこれで悪くない。前のタムをボコボコ回すアレンジはなんだかヘンテコだったからな。続く新曲のはつ恋。これははっきりと和ロックなテイスト。メインスクリーンに歌詞をフィーチャーしたイメージ映像が流されていた。まー歌詞をああいう感じで出す映像は今更やんなくても…というのはあるけれど、作詞が岩里さんってことで前面に出したかったのかな。歌詞がフィーチャーされてたのはこの曲だけだったけど、続く純潔パラドックスでもイメージ映像あり。この日は新曲を中心にイメージ映像が活躍していて、これがまた本格的によく出来ているので、奈々ちゃんとどっち見ればいいのかわからん感じはあった。奈々ライブでのこういう演出に気付いたのは去年の東京ドームだった気がするけど、着実に進化させてきたという印象。
MCを挟んで、前のアルバムに入っていたのに1年以上やってなかったBRACELETをようやく初披露。ツインドラムだからリズムがかなりどっしりになっていて、CD音源とちょっと印象が違って聴こえた。ラストサビの熱い展開を歌いきる奈々ちゃんがかっこいい。哀愁トワイライトは通常編成では聴くのは初めてですね。各人のソロとか聴いているとバンド自体の熱の高まりを感じたりして、この曲もこの間のMTVアンプラグドからの流れでの選曲なんだろうなと思ったりする。続いてはETERNAL BLAZE。甲子園では跳び禁で全く疲れなかったので、久々に曲の間ずっと身体動かしてるこの感覚。チェリーボーイズショーケースは必殺仕事人かな。年明けだからかみんな一発芸やっている。センターステージから奈々ちゃんが現れて新曲のSTAND UP! 甲子園で聴いても置いてけぼり、アルバムで聴いてもなんか違うなあ、というファーストインプレッションだったのが、このライブで急成長。このお祭り感、最強。センターステージで歌ってるのがいいなと思っていて、歌が中心から広がって会場全体を巻き込んで行く感覚を覚えた。まぁ音が出てんのは前からだけどさ()最後のHEY! も決まって気持ちいい。Clutch!!は東京ドームから続けて選曲。やはりライブ映えする曲ではあります。ここでツアーの企画コーナー。今回はMTVアンプラグドの収録から影響を受けた企画ということで、バンドのメンバー誰か一人とのタイマン演奏。やっぱし、あの音と音のぶつかり合いというのを奈々ちゃんも感じていたようだ。この初日に選ばれたのは門脇さん。曲はアンティークナハトムジークというこれまた5拍子入りの複雑な曲だ。正直に言うと一つはリズム楽器がほしい曲ではあるけれど・・・なんも無しに合わせちゃう2人の地力の高さ!一番若手の門脇さんだが、もう5年近くやっているのだなあ。息もぴったりだ。これまた楽しみな企画であります。通常モードに戻って新曲のALONE ARROWS。うーん、この曲は歌詞はちょっと面白いけど水樹奈々楽曲の中ではもういくつかありそうな曲なので、印象がうすい。突き抜けるものがほしい。続けてはエデン。この曲とかは2015年当時ひじょーにエポックだったわけですよ。ようやく通常のライブで聴けた。奈々ちゃんがステージ上方に昇ってスクリーンの前で歌うのだけど、スクリーンには大吹雪の映像!この曲の激情がそのまま雪になって奈々ちゃんに降りかかるような、そしてそれを背負って歌う奈々ちゃん。うひょーかっこいい。これにはやられました。チームヨーダショーケースは「L.O.V. E. Lovely 奈々クラ」とかいう歌詞があり、一体今回は誰が作ったんだ・・・。Please Downloadは歌声にエフェクトかけてほしくない勢なので今ひとつ。振りコピはするけれど。。。というところにドラマティックラブ。この曲コピらなくてどの曲をコピるのか。MC後のPOWER GATEはいつもの。エンディングがタメタメのあとにもう1回キメる新しいバージョン。次は矢吹さん繋がりかどうかは知らないけどTWIST&TIGER。 曲中に緩むことのないドライブ感が実にスリリング。 この曲はぜひブラス入りで・・・と言って実際にブラスが入ったのがLIVE GRACEとLIVE THEATERだけなので、もう言わなくていいでしょうか。その代わり、このライブでは福長さんのパーカスが効いてます。
ここでショートムービー。危篤になったお上を人になった鳳の奈々ちゃんが救う話(ざっくり)。すると、始まったのはヒメムラサキ!!!!!おおおおおお4年半前の平安神宮は行けなかったし、8年半前のLIVE FIGHTERは青しか行っていないので初めて聴くぞ!奈々ちゃんは 17.7mの羽とともにステージ上方から登場。完全にラスボス。とはいえ、すごく感情を込めて、曲に入り込んだ歌でとてもよかった。聴者をステージ上の世界にぐっと引き込む、魅せるパフォーマンス。泣きのツインギターもたまりません。にしても、もう最近ほとんどペンライトの色に注文つけなくなったけど、ヒメムラサキで赤は違わねえ?(笑)LIVE FIGHTER赤の流れなのかなー。曲が終わると、福長さんが太鼓を。おお、和太鼓も叩けるとは。んで、和太鼓というと懐かしい初西武ドームのあれ。ってことで個人的にはずいぶん久しぶりの悦楽カメリアだ。これ、アルバムリード曲なのに全然やらないのが謎だった。でも今回はイメージ通りの選曲。というかこのライブタイトルでこれやらなかったら詐欺に近い。というか、この曲はやっぱし太鼓なんだね。チームヨーダが障子を前に立てて影が踊っているように見せる演出はすごかった。MCで熱い曲行きますってことで、これまた久々ミュステリオン。この曲は前回最後に歌われたライブに行っている。この曲昔は「なんだかなあ」と思ってたけど、その後同じ系統でもっと「なんだかなあ」という曲が出てきたので、自分の中での位置が相対的に上がっている気がする(笑)ヘドバンは楽しい。Don’t be longは最近結構やってない?とか思ってたら聴いたの2年半前か。。。坂竜のスラップソロ最高。続けて今回の新曲の中では跳び曲担当のUNLIMITED BEAT。 ドコドコ曲。声を出せるところがあって、Exterminateの続編的な印象ですかね。全然曲が聴き込めておらず、Exterminateのときと同じ轍を踏むのでした。ラストナンバーはめぐり逢うすべてに。アルバムのオープナーとしてのこの曲は衝撃的だったけど、ライブでは最後に持ってきた。力強い歩みを一歩一歩踏みしめていくかのように重厚なビートと、それを先導していく意志としての歌。GENESISとFRONTIERを超えた先への旅が始まる!
アンコールは今回のタオル曲、RODEO COWGIRL。奈々ちゃんはトロッコで登場。これは一瞬でライブ向きとわかる曲なんだけど、実際やると予想通り(?)楽しい。あいあいあいあい!とか言いながらタオル振るのが最高にハッピー。スムーズに入り込めるタオル曲でいいね。シャッスMCのあと「みんなの大切な人のことを想いながら聴いてください」絶対的幸福論。奈々ちゃんのMCでこんなセリフを聴くとは・・・。というのは置いておいて、この曲は最初聴いたときちょっと気持ちが強すぎる曲だなと思って、あんな洪水みたいな愛をぶつけられてもお腹いっぱいだし、どう反応していいのかわからなかった。でもアルバムを聴いて、メロディと歌詞が頭の中で鳴り続けているのはこの曲なんだ。深愛以上に普遍的なラブバラードが生まれたということになると思う。というほどの曲がこの位置で歌われたのは意外なんだけど、奈々ちゃん的にはもっといい機会があると思ってるんだろうな。大トリはこの曲が残ってた、STARTING NOW! これ最後って全然イメージなかったけど、場が暖まり切ってるところでやるとめっちゃ楽しいなと。甲子園のときより断然よかった。新しめの曲がオーラスに来ると奈々ちゃんの推してる曲って感じがあるので、この曲もツアーの間に成長していくといいっすね。終演は21時過ぎ。
今回はあまりにわかりやすいライブタイトルであるため、選曲も演出もある意味予想通りのところに収まった気はしますが、印象としては予想以上でした。というのも個人的に奈々ちゃんの歌う和風の曲がそこまで好きなわけでもないので、やる曲が一部分かり切ってるとなるとそれは楽しめるのかと。でもやるのが分かってたいくつかの曲・・・どれも久しぶりに聴いた曲だったけれど、どれも前回聴いた時より歌も演奏もパワーを増して聴こえた。それが嬉しかったという。たぶん2010~2011年ぐらいにこのセトリやってたらツアーモチベ下がってんじゃないか。アルバムを聴いた限りではどうも焦点が定まってなかった新曲群も明るい滑り出しをしてくれたと思う。やっぱライブで聴いてなんぼ。演出面は前回のツアー、LIVE ADVENTUREが大エンタメ大会でものすごかったですが、それと比べるとやや落ち着いて、派手さは最小限。抑制の効いた、ZIPANGUらしい侘び寂びの世界という感じでしょうか。イメージ映像もよい効果が生まれていると思います。それはそうと、今回は奈々ちゃんの歌がツアー初日としてはかなりよかった。声量よしピッチ外さずブレず。特に歌詞のミスは覚えてる限りだとゼロ。新曲多いのにすんばらしい。このまま続けていけるといいね。
まあそれからライブの出来とは別の話なんだけど、ツアー自体が1年半ぶりだったり、 冬ツアーが7年ぶりってこともあったりしたせいか、2017年も変わらず水樹奈々のライブに来ていることに自分で何とも言えず安心感を覚えながら観ていたような気がします。自分も歳くったけど奈々ちゃんも歳くったんだな、とか(ななちゃんは歳を隠さないのがいいっす)。どんな曲が来ても歌詞を口ずさめるし、どんな曲にも思い出がある。最近いろんなライブに行くけれど、自分にとってはいつだって水樹奈々のライブがいちばん「君が君でいられる場所」なんだなと、しみじみもした名古屋のライブでした。
とりあえず名古屋っぽいものを食う。
今回は日帰りで名古屋行きでした。なので、あんかけスパ食ったぐらいでホントにライブしか行ってない。6時に家出て25時に帰ってきてるんだけど、うち11時間は移動で3時間はライブだから1日短かったなあ。昔浜松行ったときより何もしてない(あのときはライブと一緒にハンバーグを食べる目的があった)。そういえば、冬ツアーは7年ぶりなわけだけど、7年前に初めて関東以外のライブ、LIVE ACADEMY大阪に行ったときはもう3月だった。だから、こんなに寒い時期に遠出するのは自分にとっては初めてなんだよね。荷物がかさばるなあ。
SETLIST
- WILD EYES
- はつ恋
- 純潔パラドックス
- BRACELET
- 哀愁トワイライト
- ETERNAL BLAZE
- STAND UP!
- Clutch!!
- アンティークナハトムジーク
- ALONE ARROWS
- エデン
- Please Download
- ドラマティックラブ
- POWER GATE
- TWIST&TIGER
- ヒメムラサキ
- 悦楽カメリア
- ミュステリオン
- Don’t be long
- UNLIMITED BEAT
- めぐり逢うすべてに
(Encore) - RODEO COWGIRL
- 絶対的幸福論
- STARTING NOW!