リズと青い鳥

新宿ピカデリー初日舞台挨拶へ。2回分。本当は試写会も行きたかったのだけど。
_4214577前作の響け!のほうの劇場版ではライトが当たっていなかった2年生組(劇中では3年になっている)のお話。みぞれと希美。

明確に全国大会が物語の最終地点としてあった響けと異なり、ストーリー自体はほとんど何のイベントもなく、日々の学校生活の中における2人の心の機微だけを慎重に浮かび上がらせながら淡々と進行していく。作品の冒頭からすぐに、あらゆるもののバランスの危うさを感じ取ることができて、その淡さを含む緊張感は持続したまま、クライマックスを越えてもなお何にも昇華されることはない。平行線でこそないかもしれない、しかし完全に交わることはなく過ごされる高校3年生の日常、あるいはオーボエとフルートの音色。その生々しさ。何のことはなくて、言ってしまえば一つの女子高生あるあるの物語でもあるのだけど、山田尚子の世界観を通して、全てのキャラクターの表情、仕草、言葉は複雑で豊かな意味を醸し出す。行間の情報量の豊饒。繊細なタッチになったキャラクターデザインや、ミニマリズムやミュジーク・コンクレート的要素を用いた劇伴もそれらの表現を読み取るために最適化されたものだ。ワンカットごとに揺らめく感情、その積み重ねの集合体が(一旦)着地するところに、表題曲「リズと青い鳥」の演奏もある。

尚子信者としてはたまこまーけっと的見方ができるのがとっても嬉しい映画です。ラブストーリーみたいに何度も観ちゃうかもね。制作発表されてから1年弱ぐらい、期待以上の作品です。素晴らしい!

舞台挨拶は主演の種崎あっちゃん、とーやまさん、リズと青い鳥役の本田望結ちゃん、尚子監督の4人が登壇。司会は松澤千晶さん。あっちゃんはイベントで初めて見たんだけど、想像以上にトークが不思議系なので、なおぼうがちょくちょくまとめて代弁していたのが面白かった。とはいえそんななおぼうも、上映後だから色々話せるとは言うものの、見た直後でうまく言葉がまとまらない感じ。「言葉にすると壊れてしまいそう」というのはまさにその通りで。そんな中であっちゃんが言ってた「顕微鏡を覗いて凝視する感覚」というのは言い得て妙な表現で、なおぼうが感心していた。本田望結ちゃんは自分の声の演技が映画の邪魔をしていないかをしきりに気にしていた。あなたがいるのには理由があって、その役目は果たしてるのだから心配することないと思うなー。監督は望結ちゃんにメロメロだった(笑)2回目の上映前舞台挨拶では監督が制作時に凝ったところをちょいちょい語ってくれたけど、もしかするともうちょいしばらく経ってからのほうが面白い話が聞けるかもね。

_4214576このキャラデザの久美子好き

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劇場版 響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~

タイミング逃してたけど今更ながら。川崎チネチッタ。この作品の舞台挨拶はこれが21回目だそうです。
写真 2017-10-14 12 44 45前回の劇場版は、2期を控えていたということもあって、関西大会に向けた本筋のところを凝縮した総集編らしい総集編だったけれど、今回は久美子とあすかの関係性に9割がた焦点を当てて物語を追っていく映画。2年生組の話とかはすべてカットしてあって、中心線を逸らさず話が進んでいくため、ひじょーにシンプルに一つの作品としてのコンセプト、纏まりを持った総集編アニメです。新規カットもそのコンセプトを(特にあすかの視点を)より掘り下げてくれるものにちゃんとなっている。観た後の印象としてはホントに1本の映画を見たような感じなわけですよ。じつに稀有な総集編です。観る前にとくにTVシリーズを見返したりとかはしていないのだけど、やっぱりいい話だなあとしみじみ。久美子が泣いてるシーンはだいたい僕も泣いてることに気付いた。

舞台挨拶はともにゃと美菜ちゃん。なんというか美菜ちゃんが本当にお綺麗になられていてですね、そういった意味でもしみじみしてしまうというか。ともにゃとのペアは見たかったんだよね。トークでも言ってたけど、久美子とあすかの関係にちょっと通じるものがあるわけですよ。某アイドルカツドウでも跡を継いでいたし(笑)演技の部分での距離感とかはこの2人だからできる絶妙なものがあると思います。久美子とあすかのその後の想像については2人とも分かり手感しかなかったな・・・。

そいや今回観たチネ8は、LIVE ZOUNDというライブハウスのクラブチッタに近い音響設備で、けっこうな爆音が鳴っていました。ゴリゴリの低音だったので、まあ吹奏楽を聴くのに適していたかというと微妙なんだけど、この迫力は劇場だけのもんではある。やっぱり音楽の映画だからね。作中で取り上げられてる曲で言えば、宝島はTVシリーズで見てびっくりした曲です。この曲はこの間本家のバンドでも聴いたけど、吹奏楽バージョンもけっこう思い出深いんだよな。中学生のとき、自分の学校の吹部の定期演奏会に行ったらこれをやっていて、原曲のピアノソロをトランペットがコピーしていた(このアニメでは晴香先輩のバリサク)のに驚いた記憶があります。あのときの僕は完全に楽曲派の顔つきだった。

写真 2017-10-14 13 03 51本編前のショートムービーで撮影OKな箇所が。週替わりっぽい。

にしても、次の映画は山田尚子さんが監督するというだけでもたまこ勢としては観なあかん感じがしますが、みぞれと希美のストーリーということなのでもはや使命感になってしまう。とーやまさんに「ユーフォ好きですか?」って聞かれた勢としてもな。あのときは東山さんが出るとか全然思ってなかったけどもう決まってたんかなあ。とか言ってたらいきなり劇場版でメイン張るんだからこの業界わかんねえ。いや純粋に楽しみ。

きんいろモザイク Pretty Days

久々に回して参りました。6部。
_B123004舞台挨拶回すのホント色々な意味でしんどいんだけど、前ロボガで回したことがあったので、ロボガで回してきんモザで回さないのもあれだしという話(?)あのときは全通はしなかったし、きんモザでやらなくていつやるのかというのもあり。ロボガのとき、なおぼうは舞台挨拶は初めてと言ってたと思うんだけど、今回は紛う事無きメインキャストとしての登壇ですよ。俺たちもこの日を待ってたんだ…
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新宿バルト9朝9時半の回から横浜ブルク13の18時20分の回まで6回分。新宿の1回目2回目だけ4人であとは2人ずつに分かれてというスケジュール。きんぱツインズのほうを回したんだけど、新宿の4人回がワイワイしてて楽しかったんで西ちゃん&ゆみりんのほうもできれば回したかった・・・。やっぱこの人たちはトークしてる時が一番輝いている(語弊がある)。新宿1回目は厳かに挨拶しようとしたら西ちゃん失敗→普通に挨拶だったけど、2回目は西ちゃんからなおぼうまで全員厳かに挨拶。その結果なぜかゆみりんの独演会始まる。AJイベントの打ち合わせ中にスペシャルエピソード決定したっていうのはそういえばあのとき言ってたっけ。あれから色々あったけど早かったね。西ちゃんがいきなり最前列の天衝監督をステージに上げたり、キャロンさんが来ていたりと最初だからスペシャル感ありました。きんぱツインズのそわそわダンス(ネタバレ)は色々な意味でローダンセっぽさを感じる()最後に西ちゃんが「三親等までは広めてください」とか謎の宣伝したのがその後のきんぱつ組回でも流行ってたのが笑えた。

川崎・横浜と移動してきんぱツインズ回が4回。横浜の2回目が久々にさいまえ。新宿でもちょろっと言ってたんだけど、アニメの中でいろいろ文字を手書きしたよというのはけっこうアピールしてたかな。まあつまり何回も見て探してねってことなんだけど。上映後回だけでやってるそわそわダンス(ネタバレ)は3回も見たらだいぶ覚えてきた。上映前回はそわそわするフリだけなんだけどそれもそれで尊い。やっぱまなみなんだよなあ・・・。そのほかアドリブの話とかもいろいろ。なおぼうがラストのあいさつで「きんモザが銀幕デビュー」っていうのに拘ってたんだけど、まなみんからきんモザなのに銀幕というツッコミが入る。なんで銀幕なのかはググってね。

映画のほうなんだけど、あややというか種ちゃんの声が聞こえるだけでうるうる来てしまったりして。それ以外でも、なおぼうが「なんでもない所で泣ける」と言ってたけど、全体的にそういう感じ。あやや主人公なんだけど、個人的にはしのが色々頑張ってるのが印象的だったかな。わたしゃ高校受験は受けたけどほぼやってないに等しいというか、リアリティを感じられるかっつうとそうでもないほうだけど、しのが力強い言葉で決意を持って頑張ってるのが何か感動的というか、成長したなぁと(※過去編)。最近いろいろアニメ見てて自分の中で西ちゃん来てたからタイムリーな感じでした。あと、映画見てから3曲のテーマソング聴いてるとどれもこれもストーリーとリンクして違ったふうに聴こえてきたりするのもよいです。パート割りがなあ・・・。まなみんが「君の○は。ばりに音楽重要です」とか言ってたけどあながち間違ってなかった。Rhodanthe*のライブまだなんすか・・・

いやーさすがに6部回しはやり切った感あるな。しばらくやりたくねえ。最近いろんな映画見るために映画館来るたび○の名は。見る誘惑と戦っては負けてるので、舞台挨拶あるときに見れてよかった()ちなみに1週目の特典3種はコンプしました。6回スクリーン入場して3種コンプできなかったらきっついけど(関東だと即日無くなってたりしたし)。2週目コンプ険しそうでなあ・・・。

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_B123018川崎チネチッタは一帯の建物が地中海風で面白かった。スクリーン広すぎて2人で舞台挨拶する場所じゃない。

_B123021大移動に備えて

_B123023横浜ブルク13はそいやロボガのとき来れなかったシネコン。シートの座り心地よし。全部Nozoが悪い。