「何回だって恋をする」公演 2022/2/23

本当は夜のはるかおり公演観たかったのだけど時間合わず昼のこれまたお初のきょんゆず公演に来てみたのでした。9巡だったんですが毎度センブロ2列目ドセンもなんだかなーと思い、上手立ち最柱3か4。ユニット全然見えなくて失敗だった…。どっちかが推しならレスもらいやすいしそれなりに満足度あるとは思うのですが。

数日前にきょんちゃんが舞台いわかけるの前座で「友達でいられるなら」を歌っていたのがとても印象に残っていたので、劇場でも見られるのはタイムリーでした。手つな公演とかで見ていて、個人的にはきょんちゃんのことはレス魔みたいなイメージだったのですが、改めて注目してみると踊りも振りが細かいし、緩急がバッチリついていて思わず引き込まれるなーと。「投げキッスで撃ち落せ!」とか振りの解釈がめっちゃいい!自分の世界を持ってるし、それが曲とも調和しているのは新しい感覚です。それでいて歌にかなり感情を乗せているタイプという。「わるきょん」と「月と水鏡」のギャップが一番激しかったメンバーかも。ソロは現場だと位置が悪くて表情が伺い知れなかったけどオンデマで見たらやっぱすごかった。そのうえであちこち視線とか指とか飛ばしてるのでまじでオールラウンダー。きょんちゃんのファン楽しいだろうなーと思わずにいられない。ゆずっちは最近手つなに僕太にとお目にかかる機会が多い気がします。ステージ上での演じ方はまほぴょんと似てるのかなーと。踊りで「私を見て!」と言っている系だけど、幾分ゆずっちのほうが甘い雰囲気がありますね。「君は僕だ」みたいな感じの曲が似合います。

アンコール後のMCで蘭ちゃんとおかりなちゃん来て質問コーナーあり。ゆづっち「理想の彼女は加藤玲奈さん」蘭ちゃん「それは高望み」。蘭ちゃんのツッコミ好き。

舞台「いわかける! -Sports Climbing Girls-」

アイドルはなぜ舞台をやるのか?という問いに対して今ひとつ答えが出せないでいますが、何やら今回は2.5次元風味の舞台ということでちょっと趣が違います。単価の高い舞台打つことに味を占められているのはなんとも言えませんが、なーみんがメインで出るということで懲りずに8公演見てしまったのでした。まあキャストは基本的にフレッシュのメンバーだし、コミック原作だし、結局のところかなり自分向けの舞台ではあります。結論から言うとめちゃくちゃ楽しい舞台でした。

事前にアニメも見ていたんですけど、ストーリーはアニメで言えば7〜8話ぐらいまでのシナリオを凝縮したもので、要所を押さえたかなりわかりやすいプロットでした。アニメでこの場面あったよね、という印象的な場面を外さず再現しています。駆け足かもしんないですけどそこも舞台らしい。クライミングの演出もワイヤーアクションとプロジェクションマッピングを駆使しながら鉄パイプで組まれたセットを登るという、2.5次元ならではの表現。そのうえで事前のボルダリングのワークショップの成果も、登るときの姿勢や足の角度、また恐怖の克服といったところで十分活かされていました。明確に続きを感じさせる終わり方ではあるんだけれどとても丁寧なまとめ方で、観劇した後とても清々しい気持ちになれるのがいいですね。そのうえで、メンバーそれぞれが個性を発揮して、ちゃんと自分の魅力を表現できるアイドル舞台らしいアイドル舞台でもあり。今のAKBが好きでメンバーが好きという人ならまず楽しめたのではないかと。

一人一人を見ていくと、まずはどうしてもなーみん。上原隼は基本的には感情の起伏も少なくて、説明セリフも多い役柄。相手に投げかける(放る)ような調子のセリフが特徴的で、個々のニュアンスに関してはなーみんも難しく感じていたようだけど、クールなようでいて熱量はとても高く、その見せ方のバランスは巧みだった。刺々しさも感じるほどにガードの固い序盤から、モノローグを通して次第に感情をこちら側にむき出しにしていく終盤へ。公演の期間が進むにつれて、ふと見せる笑顔や苦悶の解像度が高くクリアになっていったように感じます。そつがないようでがむしゃらに、もがき悩みながら前を向く姿は、現実のなーみんとも重なっていました。そんなシンクロ感まで含めて、とてもいいキャスティングだったのではないでしょうか。前にも書いたかもですけど、少し突き放したようなセリフ回しをするときのなーみんが結構好きなんですよ。ミュージカルでもそういう場面が少しあったのだけど、ストレートプレイの今回はかなりたっぷりと楽しめました。メイン役で出てくれたというのが嬉しいですねえ。

それから驚きだったのはまほぴょんで、発声が驚くほどに舞台向き。すっと立ち上がる美しく落ち着いた声で、強弱も完ぺき。聴いていてとても心地良い。セリフが覚えられない…と言っていて、そう弱音を吐いてしまうのも納得の長ゼリフの多さでしたが、問題なくこなしていて感心。自信持ってほしいなあ。さとちゃんはもう本人がアニメキャラみたいなものなので(笑)、舞台上での存在感がとても自然でしたねー。たとえウィッグ被ってなくてもそう見えていたとおもう。初舞台だけれど、自分の声の使い方もしっかりわかっている感じ。こんなに声を張るさとちゃんを見るのは最初で最後なんだろうなと。そして座長のずっきー。準備期間が限られてしまった中での今回の笠原好役。心配はしていたけれど、初日から千秋楽まで想像以上の完成度でもって役を全う。これはもう本当に物凄いことです。出演していたいくつかの舞台でもそうだったように、ずっきーは等身大の役が本当に似合う。天性のピュアさから生まれる絶対的なポジティブオーラは、ずっきーの周りはもちろん作品全体をも包んでいます。個人的にはアニメと重なるところがとても多くて、ある時からずっきーの声がほとんど上坂すみれさんと一致して聞こえてくるほど。このメンバーでやるからにはずっきーを主役に据えることは最初から決め打たれていたのかもしれないですけど、そう考えると作品が本当によかった。企画が天才です。そしてそれに見事に応えてみせるずっきーも天才だった。

この作品は出てくるキャラクターがどれもこれも濃く、スポーツものなのにほぼバトル漫画みたいな様相を呈しているのが面白いのですが、それらを可愛いメンバーちゃんたちが演じているのも楽しかったです。マジムリでも感じられたえりいのSっ気はここでもしっかり発揮されていた(笑)不思議な圧を感じさせたかと思えば、引きの演技での繊細さも味があって、とにかくえりいらしい。こういう部分が見られるのってアイドル舞台の魅力だよなーと。そんな意味でいうと美波ちゃんもとても良くて、この作品では珍しい何も裏表のないただただ可愛い役を、美波ちゃんらしく可愛く演じていた。満点の笑顔と仕草。彼女のカラフルボイスもしっかり活かされていますよ。それから、聖ちゃんの演技は好きでしたねー。マジムリでも印象的だったのですけど、(誤解を恐れずに言えば)彼女は決して器用に演技をしているというタイプではないと思うんですよね。演じることに対して、その瞬間瞬間でかなりのエネルギーを燃やしている。滾るものを感じさせながらの立ち居振る舞いと言葉がとても響く。今回はキャラクター的にも熱血なところがあったので、そのあたりが分かりやすかったです。そして忘れてはいけないのが茂木さん。みゃおが言ってましたが本当にハマり役です。出で立ちから落ち着いたセリフから醸し出されるオーラが抜群で、解説役にぴったりです。茂木さん演じる十三がそこにいるだけで場が締まる。作品全体にとってみても重石のような錨のような、場を落ち着かせる効果を与えていたのでは。蘭ちゃん演じるキクとの掛け合いも毎回面白かった。

事前には言われてなかったけどアフターイベントがあって歌唱は3曲ほど。「大騒ぎ天国」をまたこのメンバーで聴けたのも嬉しかったし、なーみん推しとしては「チーム坂」も外せない。「チーム坂」は舞台のカンパニーで歌うということを考えるとグッときます。「希望的リフレイン」は久しぶりに聞いたような…。卒業セレモニーや生誕セレモニーがほぼ毎回あったのですが、印象的だったのは怜ちゃんの歌った「タンポポの決心」。怜ちゃんが歌うのを聴くのは去年の4月ぶり。歌声を聴きながら、チームBとして歌う姿が見たかった…と思わずにいられなくて。この曲のアウトロで起こる拍手が世界で一番好きです。かなぶんが16期とともに歌った「初日」も感動的でした。かなぶんの「16期集合〜!」の掛け声で集まる16期の、16期にしかない雰囲気が尊すぎて。こんな時間もだんだんと限られたものになってくる切なさを湛えながら…。

ともあれ一人も欠けることなく完走(もとい完登)できて本当に良かったし、相当に楽しい4日間8公演でした。フレコンもそうでしたが、17期生が入ってくる前にこういう枠組みで催しをしてくれるのは本当にありがたい話。後々まで記憶に残る期間になるんじゃないかなー。

「ひこうき雲」で撮影タイムあり。8公演観て、3日目の2公演だけ良い席だったのでそこだけはまあまあ。

余談なんですが、毎回オープニングとエンディングで鈴木愛奈さんの「もっと高く」が流れてて、AKBの現場で鈴木愛奈さんの歌を何回も聴いてるというシチュエーションにわろてた。この舞台見た人でにゃーさんの実家訪問したことあるやつおる!?(マウントにならない何か)

「何回だって恋をする」公演 2022/2/15

先月から色々あり(むしろ無くなった)また2人公演に逆戻りしたわけですが、まあ公演が無いよりは。

10巡でセンブロ2列目上手0.5あたり?せなづなんの組み合わせで見るのは初めて。なづなんがちょっと前に突然髪を染めてて、劇場で見てみたかったのよね。SHOWROOMで見ても可愛かったけど、劇場で実際見ても照明映えする明るさでめっちゃ可愛い。ポニテ固定だったパジャドラが懐かしいわねえ。せなたんと並ぶとなづなんが大きく見えるのも珍しいシチュエーション(笑)じっくり見てるとなづなんはずんちゃんと踊りのタイプが似てますね。振りがゆったりしてて彼女独特の時間が流れている感じがあります。出てくる歌声はベースが結構完成してて、かなり聴かせる。音域をもう少し広げたら良い歌い手になりそう。案の定「月と水鏡」が良かった。マイクスタンドを使わずにかなり歌い上げるスタイル。サビでスカートの裾をギュッと掴む仕草にかなり惹きつけられちゃった。MCも面白くてなー。公演でこんなに喋ってるなづなん初めて見たかもしれない。パジャドラでもこんな感じじゃなかったような。公演写真の「自分が思うせなたんポーズ」笑った。なづなんどこいった(笑)せなたんはますますちっこい。ので、「逆上がり」とか「青空のそばにいて」のアウトロとかでぴょんぴょんしてるのがえらい可愛い。ダンスはササっとしてる風なんだけど、多分なづなんと比べるからそう見えてる説。「大騒ぎ天国」はせなたんのための曲かってぐらい似合うなー。しかしまあこの曲また劇場で聴けてるのは嬉しいですね。てな感じで初めてのドラ3何恋でした。しばらく2人だろうし16期出る公演あればって感じだけどどのくらい入るかはわからんなー。