ごっさんリリイベ

最近やたらと秋葉原に行っている気がしますが、今回はアソビットシティへ。昔一緒にUTをよくやっていたGodspeed先生のCDリリース記念ミニライブに行ってきました。

ここ数年同人音楽もすっかりご無沙汰になってしまったんですが、ごっさんは最近独立をしたということで、彼の自主レーベルになっているViViXは今までになく大きな展開を見せてます。それこそ同人の枠にとどまらないような。今やギターマガジンやヤングギターでもGodspeedの名前を見かけますしね。serenadeやG5の1stの頃が懐かしい。G5にしても、最初から今までオーガナイズしているのは彼ですし、ギターとか音楽を通じて何か面白いアクションを起こしていこうという、そういう野心みたいなものが変わらずあるように感じます。

ViViX名義のベストアルバムとG5のカバーアルバムが2枚同時リリースということで、イベントは前半がGod先生のソロパート、後半はG5パートでした。ベストのオープニングトラックにしてタイトルトラックになっている新曲NEXTの演奏のあと、トークも交えつつさらに2曲。考えたら彼の生演奏を聴くのはこれが初めてですね。ここ数年いくつかライブらしいものはあったんですが。 3月のG5のファンミーティングは行っておきたかった。ごっさんの一人舞台なので、もう手元の動きが見える見える。そんな中でも完成度の高い演奏。音だけでなく、立ち姿、表情もまさにテクニカルギタリストの風格。トークはまあうむ。

G5パートではゲストでG5メンバーの大和さんとニケさんも登場してトーク。ドラムがヴィニー・カリウタなのは確かにビビる。アルバムから大和さんが1曲、ごっさんが1曲弾いて1時間ちょいのステージでした。結局50人くらい集まってましたかね。そのあとはサイン会。新UTでもkossoriしましょうという話を少し。最後に会ったのが2008年の冬コミだと思うので、さすがに久しぶりだった。

ソロのほうの新譜『NEXT』はコンポーザー・ギタリストGodspeedとしての作品集という趣。ここ数年はG5をはじめとしてオムニバスアルバムに作品が収録されることが多かったので、その集大成としてのアルバムはわたくしみたいな最近離れてたファンにはありがたい。というわけでベストではあるものの、G5の2曲とエイプリルフールのあの曲、今日のライブでやったSquall以外は初聴。この中で一番古いG5 2007に入っていたSpiritsという曲は、同じ年に出たserenadeの3rdとともにコンポーザーGodspeedのクオリティの高さを見せつけられ、本当の意味でごっさんファンになったきっかけの曲なので、入っているのが嬉しい限りでした。今でもよくCD引っ張り出して聴く名曲ですが、改めて他の新しい曲と並べて聴くと、ライナーノーツにもあるように若さゆえの勢いを感じますね。これと比べると、この日最後にプレイしたG5のカバー曲I Will Be There With Youは抑制の効いた繊細さであったり、タイトルトラックであるNEXTならオーケストラのダイナミクスと融け合うようなギターの深みであったりというものが生まれてきているのかなと。実に良質なギターインストアルバムになってますので、ぜひ一つどうぞ。

にしても、会場のアソビットシティが今現在どの店舗が残ってるのか分からなくてしばし秋葉原を彷徨いましたよね。今残ってるのは昔のホビー館?隣のラジオ会館もやっと新しくなって、駅前のあたりがまた賑やかになった感じです。
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ごっさんに倣って特に何の前触れもなく飯の写真を入れる。

Setlist

01.NEXT
02.Squall
03.Reflection
04.君をのせて (played by 大和)
05.I Will Be There With You

音楽2013

1年に1度の音楽レビューもどき記事、例によってドラフトのまま放ってた2013年ベストCDですが、今年も3月に公開。忘れてたとも言う。絞りに絞って3枚。単純に枚数が買えなかったとも言う。

Derrick Hodge / Live Today(2013, Blue Note)

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ブルーノートがこの1、2年、社長が代わったことで新しい方向に舵を切っていて、その一つの結実を見たかなという作品。R&B、ヒップホップ、ソウルとジャズとの融合ということで、最近新たなファンを獲得しているこのレーベルですが、その嚆矢になったロバート・グラスパーは音楽自体は良質と感じるものの、ジャズという文脈では聴けるかというとそうではなかった。このデリック・ホッジはジャズ耳にすっと入ってくる仕掛けがあって、親しみやすく、より上に挙げたようなジャンルとの融合というのが自然に聴こえる。たとえば、シンセの音色なんてジョー・ザヴィヌル=ウェザー・リポートみたいな香りを感じるわけです。以前、東京ザヴィヌルバッハを聴いたとき、シンセはウェザー・リポートで、オルガンはマイルス・バンドで、エレピはヘッド・ハンターズのようだと思ったのですが、TZBは明らかに現代版エレクトリックマイルスをやろうとコンセプトなのでそれはそれとして、そういうミュージシャン本人が受けた影響、それはジャズ、フュージョンに留まらず、ブラックミュージック全体、ロックなんかも大きく包括しつつ、時代的、感覚的に平行化させて、一つの新しい音楽をつくることにこの作品では成功していると。ホッジははじめとして、演奏者それぞれが持つニュアンスが融け合うアンサンブル、一貫したリズム、グルーヴ。これが本当にジャズかと言われるとよくわからないが、少なくともジャズ耳で聴ける範疇の音楽ではもっとも同時代性を感じる音楽。

John Hollenbeck / Songs I Like a Lot ( 2013, Sunnyside)

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だいぶ年の初めのほうに買ったのでかなり聴いた一枚。ビッグバンドを率いてのジョン・ホレンベックのカバー集。選曲はグレン・キャンベルのスタンダード”Witchita Lineman”からクイーン、さらには竹村延和まで多種多様だが、ホレンベックの(クローディア・クインテットみたいな)独特のオーケストレーションが施されていて、まったく自然にホレンベック・ミュージックとしての統一を果たしている。ホレンベックは同じくドラマーのジム・ブラックなんかと並んで現代ジャズの中ではかなり独自の音楽性をもったミュージシャンだと思うが、重厚ながら心地良い、このアンサンブルのカラフルさは一時期のメセニーのようでもある。コンテンポラリー・ミュージックってこれのことじゃないだろうか。これも、各方面からの音楽的影響を平行的に感覚するということが見えるアルバム。

Local Natives – Hummingbird (2013, Frenchkiss)

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アメリカのインディーバンドの2nd。ボトムの効いたドラムが性急なリズムを敷いて、それに空間系エフェクトとともに重厚にかき鳴らされるギター、温度感表裏一体のピアノ、ヒリヒリとした痛みのあるボーカルが乗っかってメランコリックなメロディを歌う、ドリーミー浮遊インディー・ポップロック。楽曲自体のキャッチーな良さもさることながら、この「落ちていきながら浮遊する」感覚のサウンドが好みすぎた。ゆったり浮遊してるんじゃなくて、リアルな風のスピードを感じるような。どう聴いてもナイーヴで引きこもりチックな音楽なんですが、引きこもる中に小宇宙のような奥行きがある…。

たまちゃん祭り in WASD

亜貴だ、一番!たまちゃん祭り!を見に早稲田祭まで行ってきたわけなんですが、これもう先週の話っていうのはなんなんですかねほんと…

早稲田祭といえばスマ大とかありましたが、あれは落選したので実際に行くのは初ですね。大学の学祭はあれなんですよね、もうあの人々の群れがまずイヤですし、その群れてる方々が揃いも揃って調子に乗っているという最悪なやつですので、基本的に声優イベでも行かないんですけど、今回は太田雅友と畑亜貴という組合せが珍しいかなと。最近のゆかりシングルはこの組合せが続いていて、特にW:Wonder taleは今年のアニソンで特にハマってる1曲ということもあって朝10時から行ってきた次第。

前日深夜に畑亜貴急病のメールが入って結局太田さん一人になったので、本当の意味でたまちゃん祭りになってしまいましたが、かなり楽しめました。たまちゃん意外と一人トークうまい。学生の司会がかなりグダグダで笑えたり。メモとかしてなかったんでうろ覚えですが、印象に残ってる話といえば、アニサマ2008の恋せよもがちょはもがちょのほうも太田さんが譜面作ってたという。よく考えたらあれは桃色男爵が演奏してたわけか。あと、ゆかりんの新譜にDIMENSIONのカツヲさんが参加してるらしい。昔ほちゃアルバムにナルチョとか神保彰とか参加してて笑ったけど、ゆかりんアルバムも気付いたらT-SQUAREの坂東慧とか参加しててびびる。最後には「最近のアニソン業界は全部ビッグバンだけど、太田雅友はビッグクランチしていく」。あまり難しいことやらずにシンプルに、というのは昨今特にアイドル界隈に言いたい言葉ですね。ゆかり曲でいえば、星屑スパイラルとかバンビーノ・バンビーナとかはそういう意味で好きなのかも。
2013-11-02 12.27.44
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