NANA MIZUKI LIVE EXPRESS 2019 千葉

早いものでもう千秋楽。大して参加してないのでそりゃ早いんですが。ちょうど7年ぶりの千葉公演です。やっぱり個人的には幕張はとても地元感があるので、またやってくれたのが嬉しいなぁ…

席はアリーナ後方だったのですが、花道が後方まで伸びているかと思ったらそんなことはありません。登場はアリーナモードと同じ感じでした。WHAT YOU WANTから飛ばしていきます。のっけからあの体を突き抜けるミックスボイスを聴くと目が覚めます。3曲目の革命デュアリズムは結構久しぶりに聴いたかな。2番の歌詞忘れちゃったよ。Heartbeatはまた聴けてよかったー。7年前にここで聴きたかった曲でもある。Naked Soldierのラストはうーんもうひとつ。相変わらずかっこいい曲です。

で、問題の39EXPRESS。あと3曲しか残っていないわけですが、3曲中の2曲はピンポイントにクリスマス曲なので、まあ無難に…とか思っていたら、まさかの真冬の観覧車。ゴゴゴと歴史が動く音が聞こえた。。。18年前に歌ったきりの曲なだけに、ボーカライゼーションがまったく当時と違います。実直、愚直ともいえたピュアな歌声から、年月の確かな経過を感じさせる深みと厚み、温度感を持った歌声へ。18年前というのは演歌の唱法とポップスの唱法の間で揺れ動いていた時期でもあったと思うのだけれど、そこからの模索の時期も挟んで、時間をかけて自分の歌声を確立してきたという、まさに歴史ですよ。歴史が動きました。いやー聴けてよかった。なぜこの日に歌ったのかというと、千葉には夢の国とか葛西の観覧車とかあるし…ということで、真冬ではなく観覧車のほうにかかっていたようです。葛西は東京だが()

New Sensationはツアーでやってたの知らなかったのでなんか得した気分です。コーダ部で奈々ちゃんが入れるフェイクのバリエーションが増えていました。ダンス曲パートはSUMMER PIRATESの振りはやっぱり新鮮で楽しい。Take a shotとの並べての新旧感がいい。隣いなかったから振りコピが楽しかった。ブリッジムービーを挟んでのMETANOIAはライブで聴くの3回目なのに全然頭に入らない()でもリズムの緩急があってかっこいいですね。奈々ちゃんは例によって巨大トラックのお奈々野郎に乗って登場するんですが、スクリーンを見るとサビを歌う時奈々ちゃんが大炎上しています。AR演出凄いな!()この日はなんだか周りが大人しかったけど、続いてのTESTAMENTでようやく最高潮になってきた感じ。センターステージで歌うと一層迫力があります。新曲のFINAL COMMANDERはMETANOIAがわからんと言ってる側からのヘンテコなプログレ展開で、一聴しただけだとメロディがよくわかりません。いやまあ事前に聴いてないのが悪いんですが。

UNBREAKABLEは懐かしい。6年ぶりに聴くみたい。俊龍さんの曲には最近よくお世話になっています(?)ステージ上部のワイドスクリーンに荒野駆ける翼のようなCG映像が流れていて、イメージぴったりだった。suddenly、Astrogationの流れはマジで脚が辛いのですがどうしても体が動いてしまいます。なんで俺こんなに疲れることしてんだ…。Astrogationの間奏のあたりで脚に乳酸が溜まって動かなくなりそうになるんですが、ここで花火が炸裂。なんかもうテンションが上がってしまい、アドレナリンだけで体が動いてるような感じに。ラストのサーチライトは野外だとまた映えますね。

アンコールはフォークリフトに乗ってアリーナ外周を一回りなんですが、特に近くもならず。フォークリフトの中には怪鳥がいました。十字架のスプレッドが聴けたのはなんだか嬉しかったですね。8年聴いてなかったのか。POWER GATEで締めるかなぁと思いきや、ダブルアンコールあり。いくつか歌いそうな曲は思い浮かぶけれど。色々考えてたものの、結局この日やってなかったETERNAL BLAZEで若干ズコーでしたが、この日は通算200公演目ということもあって、そういえば7年前、100公演目もPOWER GATEとSUPER GENERATIONをやったものだった。僕は100公演目のはずだった101公演目に行ってるのだけど、そこでもNew Sensationを聴いたものです。同じような意味合いで、今までの200公演を形作ってきた曲とともに、これからも永遠の炎を燃やしていこう!という。あれからももう100公演かーと考えると、まあ半分も参加してないのではあるけれど、重みを感じますね。もう疲れて跳べないよとは言いつつ、やっぱり体が勝手に動いちゃった。

んな感じで、今回は3公演参加。福岡行ったあとに、もうこんなライブで疲れなくていいでしょ…というぐらい燃焼感を出してしまい、今回も千秋楽まで2ヶ月開いています。ホントなんでこんな疲れてるんだろう()セトリ的には、かなり幅広く新旧を織り交ぜたバラエティさそのものが楽しかった。ただアンコール前までバキバキの曲が多くて本当に疲れるセットだったので、毎年ここまではやらなくていいよ()やっぱりアコースティックとかは欲しいかな。3公演しかいなかったので日替わり企画は大して楽しめていないわけですが、個人的はrefrainが聴けたのが最大の収穫ではありました。クラシコバージョンもいつか聴きたいなあ。聴きたかった曲ということで言えば、その翌日にやったピアス、Open You Heart、FAKE ANGELというところでしょうか。Open Your HeartはFCイベントとかで聴いてはいるのですが、振り付けありのバージョンが聴きたかったなと。

次は3月からもうツアーらしいですが、またぼちぼちとやっていく感じで。行ったことないところに行ければいいなぁ。ということでまた来年。

SETLIST

  1. WHAT YOU WANT
  2. Poison Lily
  3. 革命デュアリズム
  4. What cheer?
  5. Heartbeat
  6. REBELLION
  7. Naked Soldier
  8. 真冬の観覧車
  9. New Sensation
  10. Take a chance
  11. SUMMER PIRATES
  12. HIGH-STEPPER
  13. Take a shot
  14. PROTECTION
  15. METANOIA
  16. TESTAMENT
  17. FINAL COMMANDER
  18. UNBREAKABLE
  19. suddenly〜巡り合えて〜
  20. Astrogation
  21. サーチライト

(Encore)

  1. No Limit
  2. 十字架のスプレッド
  3. Born Free
  4. POWER GATE

(Encore2)

  1. ETERNAL BLAZE

東山奈央 1st Tour LIVE Infinity

ツアー大阪と横浜2公演に行ってきました。
ステージを見ると、バンドのセットがあるのは当然ですが、バックには「アパートのような」(byなおぼう)部屋のように区切られた正方形が横に5つ並んでおり、それが3段積み上がっています。某nmさんのライブのセットでこんなんあったなあと思って、最初は一番上のブロックから出てきてワイヤーで飛ぶのかな?と想像したのですが、1曲目「群青インフィニティ」は普通に下段中央の扉から出てきました。12月にも聴いたこの曲ですが、楽曲のもつパワーがとにかくものすごい。これぞライブのオープナーという勢いがあります。なおぼうの歌も煽りもいい。うぉーうぉーという会場全体の声が力強いです。この勢いそのままに「True Destiny」へと繋ぎます。奈央コールすごいな(笑)始まってわかるのが、ブロックは一つおきに空洞とLEDスクリーンが混じっていて、スクリーンは当然曲に合わせて映像が切り替わるようになっています。特に大阪はほぼセンター0ズレの位置に座ってたのでよく見えたんですけど、よくある巨大ワイドスクリーンと比較して派手さはなくともシンプルにスタイリッシュでかっこいい。 青空ダイアリーは振りコピ曲になりそうな感じで楽しいです。なおぼうのイメージにぴったりな可愛らしい振り付け。これまたスクリーンに晴れやかな青空が映っていてたいへん爽やか。灯火のまにまにはフルのライブで聴くのは初めてなのですが、披露する機会も多いのでかなり定着している感じがあります。さよならモラトリアムは曲の途中で大人チャレンジという謎のお題になおぼうが挑戦してました。ギター弾いたりわりとガチになっていた。 ダンス曲パートは毎回楽しみなところですが、今回のダンス系新曲は楽曲派も食いつきそうなトリップ系EDMになっていて一層期待がありました。やはりダンスパフォーマンスはハイクオリティ。今まで声優系で見た中では随一だと思います。ただうまいだけでなく、ちゃんと魅せるダンスになっているのがすばらしいですね。これほどダンスを見ることが楽しいと思えるのはなおぼうのライブだけです。加えてMode Styleではスクリーンの裏に隠れてスクリーン上でお着替えしてみたりする演出があって全然飽きさせない。なおぼうのファンじゃない人でもここだけは見てほしいですね。 バラードパートはいつもながらになおぼうがかなりの時間を取って歌に込める意味を語るのですが、まあ長いという意見もあるにはあるのでしょうが、この時間がなおぼうらしくて好きだなと毎回思うところです。フリフラの灯りも消えて、純粋になおぼうの歌だけを聴く時間が心地いい。 横浜初日公演ではここでキャラソンのパートがありました。何を歌うのかビクビクしていた部分はあったのですが「キミとボクのミライ」「Your Voice」「エブリデイワールド」「愛・おぼえていますか」「ここからはじまる物語」・・・どれもなおぼうと出会ってからのあの4年間の日々で聴いてきた曲たちです。久しぶりに聴く曲、初めてライブで聴く曲それぞれあります。「愛・おぼえていますか」はマクロスΔバージョンで始まったかと思えば、フリフラの色がピンクに変わるとともになおぼうの声色が変わり、神のみバージョンになるという演出までありました。神のみバージョンを聴いたのは、まさに5年半前のことです。ピアノから立ち上がって、せりから降りてこの曲を歌ったなおぼうが脳裏に浮かんで、あの日に感じた熱さが蘇ってくるような…。 終盤はいまや定番のイマココ、君と僕のシンフォニーから未来YELL!のコールアンドレスポンスと、声を出せる曲で盛り上げて締め。まだアルバム2枚なのに曲がバラエティ豊かなんですよね。楽しい。 横浜2日目のアンコールではAice5の「Love Power」をカバーするという、そういうのもあるのか…。前半のMCでAice5のパシフィコ横浜公演に来てたという話がフリだったのですが、まぁ我々の世代の曲と言いますか、なおぼうがアニクラの選曲したときも思いましたが、やっぱり同じ世代を生きてきたんだなあという感じがあります。最後は「君の笑顔に恋してる」で全員振りコピ締め。からの、横浜2日目ラストはダブルアンコールで「群青インフィニティ」!もう思い残すことはないですね。 フルライブが武道館以来で久しぶりだったので、どんな形になるのかあまり予想できないでいたのですが、想像以上にクオリティの高いライブで、特に初日の大阪公演では度胆を抜かれました。歌とダンス、バンドのパフォーマンスはもちろん、丁寧にライブの流れを作ってお客さんを入り込ませるセットリストと進行、スクリーンを使った演出や照明、フリフラも含めて、シンプルながらも非常に緻密に構築されたライブです。万人にオススメできるライブだと思います。と同時に、出会った頃から時間は経っても、いつまでも変わらない なおぼうがステージにいることに、とても安心を感じたツアーでもありました。「辛いときに私がいつでもここにいることを思い出してほしい」。昔から変わらない長い長いMCで語る言葉も、少し背負うものが大きくはなりましたが、本質的には不変のファンへの眼差しと愛情を示しているように思います。ほんと信頼の塊みたいな人だなあと改めて。また近いうちに会いたいな。

An seule étoile ~Rythme d’été~

行ってきました。

神戸文化ホール。ごく一般的なコンサートホールです。思いのほかアクセスがよく、梅田から電車1本で行けた。列番号が後ろから振られていて真顔になったけれど…

アコースティックギターとパーカッションの導入からの杏樹ちゃんの「亜麻色の髪の乙女」の歌い出しは爽やかでした。とてもリラックスした歌声で、彼女の声質本来の柔らかさがよく活かされています。かと思えば、「夏祭り」はすぱぼあでも聴いたパワフルさ。「ラムのラブソング」みたいな曲もいけるのは声優としての面目躍如と言えます。アケカスなので、「フライングゲット」はひっくり返りました()ただでさえ歌声のボリューム感があるので「未来予想図II」のような大バラードでも十分な余裕を感じますね。

休憩を挟んでの「丸の内サディスティック」ではアルトサックスを持って登場。イントロで簡単なフレーズを繰り返し吹くだけではあるのですが、音があまりブレていなかったので、さすが歌を歌っている人はしっかり基礎ができています。なんだか自分が初めてステージ上で演奏したときを思い出しました。「ジッパ・ディ・ドゥーダ」のようなディズニーナンバーも挟みつつ、「Bi-Li-Li Emotion」「シャングリラ」のようなロックチューンへ。彼女の歌は直球のパワーボーカルなのがいいのですが、ロックっぽい外連味も出せるという点は一つの特徴と言えるでしょう。これがまた、杏樹ちゃんのバックグラウンドも感じさせる歌でいいわけです。MCで新しい大きな夢について語る杏樹ちゃん。彼女らしい素直じゃない応援歌「死ぬこと以外かすり傷」、「たった一つの星になりたい」というメッセージにも通じる「ラフ・メイカー」で本編は終了。

アンコールは拍手だけのカーテンコールのような時間でした。ピアノとともに、初めてのオリジナル曲の一つ「もし叶うなら」。暖かく生きた息遣いとともに、語らうように歌う杏樹ちゃん。なんとなく、1年前に聴いた「心の瞳」を聴いたときの感覚が蘇るようです。新イベントも無事決まってからの「またあえる日まで」が12月に続いてオーラス。実は、12月のライブでは早めに抜ける必要があってこの曲が聴けていませんでした。また歌ってくれたことが嬉しかったですね。

というわけで昼公演は終わり。今回はドラムスとパーカッションも入っていて、アコースティックよりエレクトリックの比率も高く、前回より演奏がだいぶ賑やかな印象でした。かなりオーソドックスなJ-POPのライブに来たような。でもほかの演出などは一切なくて、演奏に集中できるスタイルなのは前回通り。12月に続いて良質なライブになっていたように感じます。ひとつ思ったのが、SMAさんにはどうか杏樹ちゃんを、よくあるような声優アーティストの型に嵌めずに、これからもうまく舵取りをしてあげてほしいということです。彼女にしかないアーティストイメージというのが必ずあるはずで、それはすでに2回のソロイベント、2回のライブで顔を出してきていて、今回出たシングルも大きなヒントになっています。これまで少しずつ積み上げたことを最大限に活かしたものが出来上がれば、今回彼女の掲げた新しい夢の実現も近いはず。来年あたりは勝負の年になりそうでますます楽しみ。

SETLIST

  1. 亜麻色の髪の乙女
  2. 君に届け
  3. 夏祭り
  4. ラムのラブソング
  5. フライングゲット
  6. ひまわりの約束
  7. 未来予想図II
  8. 丸の内サディステイック
  9. ジッパ・ディ・ドゥーダ
  10. Bi-Li-Li Emotion
  11. シャングリラ
  12. 死ぬこと以外かすり傷
  13. ラフ・メイカー

(Encore)

  1. もし叶うなら
  2. またあえる日まで