HAKODATE UNIT CARNIVAL

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上映会での発表から早いもので。結局2日目だけの参加になってしまった。自分のせいとしか言えない。ユニットだからかAqoursちゃんのイベントという実感があまりなかった。

函館アリーナ。市内からのアクセスはそこそこ。空港からの方が近いらしい。造りとしてはふつうの体育館。グランディとかと比べるともう少し小ぢんまりしてるかな。アリーナの方がたぶん席が多い。そんな中で、今回はアリーナA最前列の席だった。人生でこんなことあるんですね(真顔)たとえば西武ドームとかだと最前でももう少し距離があったり、花道があったりするんだけど、今回はステージ構成的にもメインのみで、国際フォーラムの最前ぐらいの価値はある。国際フォーラムの方がでかいのだが。

例のだんすなうSEに乗せて4つのユニットのロゴが入れ替わる映像。思ってたよりフェスっぽいな。開幕はこのイベントのホストになっているSaint Snowがいきなり登場。鹿角姉妹こと田野アサミさんと佐藤日向ちゃんがステージ上段に。曲はDROPOUT!? ドコドコ系だから反射的にヘドバンしようとしてしまったけど数回で首が痛くなって大人しくなるおじさん。Bメロのラップパートはスクリーンに歌詞が出るので韻を踏む箇所をコールできる。メインボーカルとして中心に立つアサミさんとその周りを妖精のように動き回る日向ちゃん。それがサビに入ると鏡写しのようにきれいなシンメトリーの立ち位置に変わる。2人ユニットだからできる仕掛け。MCではコーレスやってみたり、ペンライトの色で遊んでみたり。この2人でこういうことをやってるっていうのは半年前まで想像できていなかったよね。コーレスはけっこう定着していた。あとこの日は大宮ソニックシティのLV会場と中継がつながっていて、画面の向こうでよいつむの3人が登場。「3人合わせて、よいつむです♪」という決めセリフができている。Aqoursがいないけどラブライブサンシャインのイベントやってるのが新鮮。世界は広がるな。金元寿子さんがサンシャインのイベントに出てくれたのがぼくは嬉しいぞ。

アサミさんはMCでしきりにこのステージに立てることの感謝を述べていて、言っても言っても伝えきれないようだった。日向ちゃんが途中でまとめていたぐらい。そのアサミさんのボーカル力が次のCRASH MINDで炸裂する。その立ち姿の存在感と気高くも激しさを秘める歌声がとにかくかっこいい。このアグレッシブさはAqoursにはない。Saint Snowに関しては理亞があまりボーカルを取らないのがもったいないのではと第一印象では思ったりしてたけど、これは確かに最初から役割を作って際立たせてて魅せるべきものだった。それがライブで実際に証明されるというのが素晴らしすぎる。

次はAZALEAの出番。久しぶりに聴く曲、トリコリコPLEASE!!から。久しぶりと言っても1年と少しなのだが。ふだん5年ぶりとか10年ぶりとか言ってるのだけど、実際そのぐらいの体感。この曲は3人のアイドルスマイルがまーぶしい。特におすわさん。前回聴いたときはサイドからだったのでぜひ正面から見たいと思っていた曲。この近さなので、気付けばオーラに覆われている。振り簡単だし、クラップとかあるし、けっこうアイドルライブ的な楽しみ方ができるな。曲が終わってきんちゃんとおすわが捌けてこの日の衣装は・・・ということでやらないわけがない。GALAXY HidE and SeeK。最初に観たときの衝撃そのままで、後ろからライトで照らされる小宮さんがあまりにも神々しい。何度見てもこの演出は飽きないと思う・・・。MCでは3人でそれぞれの色にトリコリコにするバトルが唐突に始まってました。おすわさん優勝。最後は2ndシングルのカップリングになっているINNOCENT BIRD。ステージ上段で映像と絡ませる演出は2ndと同じ。この演出やるとラブライブだなとなる。

3番手はCYaRon!!。元気全開DAY! DAY! DAY!からフルスロットルです。全部忘れておバカになれるこの曲。テンションがおかしい。この曲なんかは、1人が歌ってるときに他の2人が絡んだりすることが多くて、やっぱ近くで見るといろんな表情が見られる。席としては朱夏ゼロズレぐらい。間奏(増崎ギターソロ)で新アイテムCYaRon!!砲登場。紙吹雪がパカーンって出るんだけど最前までも少ししか届いていない(笑)この曲は衣装が最高なのだけどこの日は近未来の衣装。んで、続いては近未来ハッピーエンド。曲が強すぎる・・・。なんかイントロでウリャオイウリャオイ起こっていて、これそういう曲だったっけ?()まー正統派現代アイドルソング以外の何物でもない曲だからなこれは。本当にアイドルライブみたいな楽しみ方、遊び方ができる。フリフリの衣装でちょこちょこ動くふりりんがしゅき。杏ちゃんの旗振りもしっかり決まりました。MCはいつもWe are CYaRon!!コール。と、各種アイテムの紹介。CYaRon!!砲を片手で持ち上げるというアイドルらしからぬ一面を見せてしまういなみさん。MC明けは聖良「ベイエリアって知ってます?」千歌「・・・!」ってことで、ベイエリアで待ってるよ、もとい海岸通りで待ってるよ。この曲、みんなでやる振りコピも楽しいが、ツーステップが昔懐かしい「ラブライブの」ツーステップなのがお気に入り。サンシャインだとこの曲と恋アクぐらいでしかやらないからね。しゅかのツーステップが活き活きしすぎぃ。間奏でCYaRon!!玉炸裂。なんとか最前まで届きました。後ろの様子全然わからなかったけど2ndでもあった大風船も出てたっぽい。途中どれかが割れて結構な音してたけど。

残るは一つということで、Guilty Kissの登場。Strawberry Trapperの熱さで1stライブをはっきりと思い出した。というか、特効で炎が出ていて実際暑いのである。今回もかなりの勢いで我を忘れてしまう。なんつう曲でしょうか。そんで、ここで書いておきたいのが、逢田さんときゃん様が最前にめっちゃ目線をくれるということです()応えたくなっちゃうじゃんこんなん・・・。んな感じなのでコワレヤスキは2人にめっちゃ煽られて跳んで頭振ってたことしか覚えてないわけだけど。いやはや・・・。ちなみににゃーちゃんはこっち側にあんまり来てくれなかった。でも元気そうでよかった。AJでちらっと見たときはまだ歩きにくそうだったし。

いちおうゲスト組のステージが終わった後に再度Saint Snowのステージ。まだやってない曲、というかこのカーニバルのテーマソングみたいな曲、SELF CONTROL!!。これを待ってた。この曲はアニメの映像があるのでそれがスクリーンに流れるのだけど、もうスクリーンの中とステージの上の4人が完全にシンクロしていて思わず見入って息をのんでしまった。2人というのもあるし、手描き映像がすっごいヌルヌル動くので、いつもAqoursのシングルとかを聴いているのとはまた違う感覚だ。ラップの応酬も今までのラブライブにない要素で楽しい。2人ともが自信に満ちた大胆不敵な表情で歌う。とてもシンプルなかっこよさ。2人の今まで来た道も感じさせるパフォーマンスだった。

MCで全員集合して、また大宮と繋いで掛け合いしたり。ゆーせりざわさんの髪型がきんちゃんのリクエストによりデコ出しになっていた。最後に全員で感想と挨拶するんだけど、日向ちゃんが「10人のお姉ちゃんができたみたいで・・・」と言って涙ぐんでいたのが印象的。本当に大きくなったよ、あなたは。こんなステージを見せてくれると思っていなかった。最後にポンポンが出てきて、ユメ語るよりユメ歌おうを11人で。この曲はファンミのセットリストで唯一聴けてなかったのでちょうどよかった。ここでも目線をくれる逢田さんときゃん様()アンコールがないのもムダにフェスっぽい。2時間半ぐらいで終了。

思ったよりさくっと終わってしまって、しかも2日目は昼公演で外が明るかったので、終わった直後は早いなーという印象もあった。衣装転換もないだろうし、ユニットの持ち曲1日で全部できるんじゃ、と思ってたけど、蓋開けてみたら全部で13曲で、半分くらいはMCだったりもする。まぁテンポはよくないかな。もともとラブライブのライブはテンポいいわけじゃないんだけど。1日で全部やらないとすれば、セットリストの入替の具合は納得。衣装もちょうど2パターンあって、公演ごとのカラーの違いが出てた。ユニットで違う衣装で同じ曲をやるというのもレアだし。ま、本当はユニットカーニバルの前にユニットシングル出してほしかったのだけど。あの曲がない問題については仕方がない部分もあるのだが、そういう部分をいつも覆して驚かせてくれるのがラブライブだったので、どうもいつもと違う印象を受けてしまう。でも、あの曲はあの曲で一番いい形で見せてくれればいいんです。その時が今でないとしたら、いつか。期待しています。色々言ってはいるのだけどそれは置いといて、個人的な体験という意味では正直なところ濃すぎて、ライブに来てるんだっけ?みたいな非現実感さえあった。とにかく楽しかった。他のどの人のライブでも、どの作品のイベントでもなくて、ラブライブ!サンシャイン!!のイベントを最前で見たのが嬉しくてさあ。この作品とともにあるこの何年かの間の中で、忘れられない重要な日の一つになったと思う。

ところで、僕の中でこのイベントについてもう一つの目的があって、それは佐藤日向ちゃんのパフォーマンスを見ることだった。4年半前、さくら学院の3周年ライブで、歌って踊ってギターを弾く彼女を見ている。あれから時間が経って、声優活動をしているのは知っていたんだけど(同級生の堀内まり菜さんが同じアニメに出ていたので)、2年前にサンシャインのアニメで鹿角姉妹が登場したときは驚きもしたし、去年ブシロードライブでレヴュースタァのお披露目を見たときもまだ耳を疑ったものだった。でも12月の上映会でSaint Snowとしてステージに立つ彼女を見て、いよいよあの時見た日向ちゃんと現在の声優・佐藤日向が自分の中で一致する。これは実際に確かめに行かなあかんなと、その時にユニットカーニバルでの目的が定まったのでした。2013年度のさくら学院、だいぶハマってたのにライブは1回しか行けなかったけど、こういうことがあるからおたくやっていてよかったのかも。

次は正真正銘、3rdライブツアーが始まる。2018年の中で最も重要な位置付けのイベント連になることはわかっているので、それを見届ける準備と受け止める覚悟を持って。本当は気が重い。でも進まないと。そういう段階に来ている。

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函館は初めて訪れる土地だったけれど、本当にいいところだった。沼津と同じように海辺の穏やかな空気に満ちていて、観光客が多くても不思議と落ち着く街だった。夜になれば暖かい灯の煌めきに包まれるこの街がラブライブ!サンシャイン!!の舞台の一となったのは、作品が生まれる前から決まっていた必然のことのようにも思える。久しぶりに少し観光らしい観光もして、うまいものも食べて、2日間だけだったけど充実していた。また来たいな。

リズと青い鳥

新宿ピカデリー初日舞台挨拶へ。2回分。本当は試写会も行きたかったのだけど。
_4214577前作の響け!のほうの劇場版ではライトが当たっていなかった2年生組(劇中では3年になっている)のお話。みぞれと希美。

明確に全国大会が物語の最終地点としてあった響けと異なり、ストーリー自体はほとんど何のイベントもなく、日々の学校生活の中における2人の心の機微だけを慎重に浮かび上がらせながら淡々と進行していく。作品の冒頭からすぐに、あらゆるもののバランスの危うさを感じ取ることができて、その淡さを含む緊張感は持続したまま、クライマックスを越えてもなお何にも昇華されることはない。平行線でこそないかもしれない、しかし完全に交わることはなく過ごされる高校3年生の日常、あるいはオーボエとフルートの音色。その生々しさ。何のことはなくて、言ってしまえば一つの女子高生あるあるの物語でもあるのだけど、山田尚子の世界観を通して、全てのキャラクターの表情、仕草、言葉は複雑で豊かな意味を醸し出す。行間の情報量の豊饒。繊細なタッチになったキャラクターデザインや、ミニマリズムやミュジーク・コンクレート的要素を用いた劇伴もそれらの表現を読み取るために最適化されたものだ。ワンカットごとに揺らめく感情、その積み重ねの集合体が(一旦)着地するところに、表題曲「リズと青い鳥」の演奏もある。

尚子信者としてはたまこまーけっと的見方ができるのがとっても嬉しい映画です。ラブストーリーみたいに何度も観ちゃうかもね。制作発表されてから1年弱ぐらい、期待以上の作品です。素晴らしい!

舞台挨拶は主演の種崎あっちゃん、とーやまさん、リズと青い鳥役の本田望結ちゃん、尚子監督の4人が登壇。司会は松澤千晶さん。あっちゃんはイベントで初めて見たんだけど、想像以上にトークが不思議系なので、なおぼうがちょくちょくまとめて代弁していたのが面白かった。とはいえそんななおぼうも、上映後だから色々話せるとは言うものの、見た直後でうまく言葉がまとまらない感じ。「言葉にすると壊れてしまいそう」というのはまさにその通りで。そんな中であっちゃんが言ってた「顕微鏡を覗いて凝視する感覚」というのは言い得て妙な表現で、なおぼうが感心していた。本田望結ちゃんは自分の声の演技が映画の邪魔をしていないかをしきりに気にしていた。あなたがいるのには理由があって、その役目は果たしてるのだから心配することないと思うなー。監督は望結ちゃんにメロメロだった(笑)2回目の上映前舞台挨拶では監督が制作時に凝ったところをちょいちょい語ってくれたけど、もしかするともうちょいしばらく経ってからのほうが面白い話が聞けるかもね。

_4214576このキャラデザの久美子好き

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Le merveilleux VOYAGE

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伊波杏樹ソロイベント。通称メルボヤ。夜の部。
初めて来る品川グランドホール。ビルの中にある。普通のイベントホールなのでどのあたりがグランドなのかわからんが。イベントで品川来るの4年ぶりくらいだ。

伊波さん影ナレでタイトルを読んで早速噛む。最後にもっかい噛む。影ナレ苦手になってるのでは。登場BGMが貴重な持ち曲のGood Shepherdだった。杏ちゃんは花柄ワンピで登場。「ソロイベントだから着たい服着てる」。髪は編み込みハーフアップ。いかつめ(本人)な。さっき噛んだタイトルについては「おしゃでしょ?」。なまえがフランス語のangeから来てるのでそこから。最高の旅。杏樹という名前はお母さんが考えたそうです。ステージ後ろにいつの間にかいろいろ小道具が用意されており、なぜかピコピコハンマーとかハリセンとかが置いてある。「ツッコミだと思われてんのかな?」。一緒に置いてあった自撮り棒でワンショット。持ち方がぎこちない。ちなみにピコピコハンマーとハリセンは結局イベントで使われなかった・・・。自己紹介代わりに履歴書がスクリーンに。今年身長が1cm伸びて158cmになったそうです。「ケンタッ〇〇すき!ほぼ言っちゃってるけど(笑)」座右の銘だけ隠れていて、知ってる人ー?日々精進!ってやる。

今日のイベントはSMA VOICEのファンクラブの開設記念も兼ねているということで、杏ちゃんのページのオープニングセレモニー。サイト名はInamin Town。「いなみタウンじゃないんです。いなみんタウンなんです」。ハチメチのラジオでもいな民って?みたいなこと話してたけどその後ずっと気になってたようで、「公式化してもよろしいでしょうかー?」。読み方はピクミンと同じイントネーションのほうが多かった。「昼はポケモンのほうが多かった。今日はポケモンで行くね♪」。ちなみに僕はビタミンと同じイントネーションで読んでる。ということで、テープカットで開設宣言。いなみんタウンの各施設、もといコンテンツ紹介へ。指さし棒の感じが杏ちゃん大好きなあれに似てる。同じ日に35周年のやつ。まずは学校でクラブ活動。勉強が苦手ということになっている伊波さん「いつも勉強してるから!こう見えても・・・」。いろいろ挑戦していくコンテンツっぽいですが、今回はヘリウムガスで早口言葉を実演。それっぽいコスチュームがいくつか用意され、とりあえず青のジャージを選択。「絶妙にダサくない!?」名札は「3年B組 伊波」。ヘリウムガス吸うとやっぱりトーンが上がるけど、素でも出せないことない声ではって感じ。「どうもこんにちはこれがわたしの声です」。早口言葉は1回ミスったけど基本すらすら言えていてさすが。情報局の電波塔の絵について「めっちゃうまく描けた。」ラジオ局のネーミング(17.3AN)について「なんかありそうじゃない?思いついたとき天才かと思った」やたらと自画自賛が多い本日のいなみさん。次の実演はあん塾。これまたハチメチからの復活企画。やっぱ杏ちゃんの中であの3か月はけっこう思い出深いんだろうなあと思いもする。先ほどのコスチュームから「やっぱ短ランより長ランっしょ!」ってことで選択。ラジオのときと同じく塾長がよくわからない言葉についてテキトーな見解でお茶を濁すのだが、イベントなので客にとりあえず同意を求める(笑)エモい→「エンターテインメントに萌えるってことでいいんじゃないか?」 ロールアイスクリーム→「ソフトクリームのことだ! 」好物にお米か白米かご飯かどう書けばいい?→「玄米を食べろ!」Amazonの箱がでかい→「楽天使えばいいんじゃね?」スポーツでMVPって何の略?→「まじでビクトリーなパフォーマー」。だいたい合ってるな。最後にあん塾の看板に塾長自ら揮毫。午前の部で「あん」だけ書いた状態で、午後の部では「塾」の字を書く。漢字なのでよーく確認して書きます。上二文字がやたらと大暴れしているので難しそうだったけど、けっこうバランスが取れていた。1回冷静になって書いたなって感じ() そんでグッズ紹介。ああいう形のライトはSMAのお得意なのかなあと思ったりもするけれど、製造元がルイファンジャパンだったのは知らんかった。客に振らせて「エレクトリカル・・・みたい。言ってないから大丈夫!」収録してますよ!CDの中から愛があれば大丈夫を1曲だけ鑑賞会。原曲のザ90sなアレンジも好きなのだけど、シンプルピアノロックな杏ちゃんバージョンはライブでバンドを従えて歌う杏ちゃんの姿がすぐ想像できる。「いい歌詞・・・。恋愛の歌だけど、わたしがみんなに対して言ってあげたい。悲しいとき落ち込んだときに。”地球の無くなる最後の時まで/あなただけ見つめ生きていたいのよ私”って歌詞がすごく好きで・・・。一つ一つの歌詞をみんなに届けたい」。その届け方・・・伝えたいメッセージを、大好きな歌に乗せて形にすることができるあなたのことがうらやましいよ。「家に帰っていいスピーカーで聴いてください」。実は物販終わった後1回帰ってもう聴いていたのだった。一旦お着替えタイムで、VTRはブロマイドのメイキング。はじまりがいっぱい。

ライブパートは杏ちゃんのソロといえばこの曲、LOVE★DON!!から。コールしながら振りコピしちゃうけど。この曲はライブ収録のMVがあるわけだけど、当時と比べると一つ一つの動きが躍動感を増していて、よりパフォーマーらしくなっている。それでいてCDより伸びやかに響く高音がいい。続く曲は・・・RIOT GIRL!?!?! これは我々の世代の曲ですよ。杏ちゃんがリスペクトしてる人の歌。色々思い出しちゃったりしましたが。結局ライブで聴くことはなかったから、10年越しぐらい聴いたのが杏ちゃんの歌によってということになった。God knows…はみんな歌うからこっちでよかった。上手へ下手へ行って盛り上げる。跳びたいけど跳び禁。MCで衣装について。ライブパートからはリボンアレンジされたイベントTシャツ黒とお花があちこちについてピンクのチュールスカートにチェンジ。この衣装でさらにロックめに。これまた懐かしい映画の歌、GLAMOROUS SKY。伊波さんのファン層知らんけどアラサーに優しいな。サビでファルセットを使わずに歌っていて印象がちょっと違う。でもこの曲のエモーショナルな部分、ノスタルジックな部分はそのまま表現される。そういう要素が意外と杏ちゃんの歌声とマッチしてるかな。次のMCはソロCD NamiotO vol.0.5について。「松田聖子さんの歌は自分にとってはすごくキーが高くて・・・でもいろんな役を演じてきてその中で成長できた今だから歌いたいと思った曲です」。シングルから赤いスイートピーを披露。僕も聖子ちゃん好きなので、いつか杏ちゃんの聖子ちゃんカバーを聴けるのを楽しみにしていました。この曲も、10年前にあるライブに行けなくて聴き損ねた曲だったりもする。新しい季節の訪れ、少女が一人の女性へ移り行く一瞬。始まりのときにぴったりのこの曲。I will follow youってのは僕が言いたいセリフですけど。確かにキーはちょっと高いのかもしれないけど、そのほうがより感情に表に出るというのもあって。歌の強弱のつけ方で、彼女がこの曲が大好きなのもわかるんだ。最後の曲は「わたしが今本当にみんなに伝えたい気持ちを、この曲の歌詞に込めました。坂本九さんへ敬意を込めて歌います、心の瞳」。500人ほどの会場で、オケもピアノだけ。それでも真っ直ぐに前を見据えて、途方もない広がりをもって、暖かく心の内に届く歌声。この暖かさが、彼女がいつも言う「愛と想いやり」なんだ。ここで聴いてから、この曲のメロディが頭の中でずっとリフレインしていて。大変な歌を聴いたと思う。すごくプレシャスな時間、愛おしくて尊い体験だった。

初のソロイベントはかくして終了。「ありがとうはこっちだよ・・・」というのは彼女の口癖になってきてるけど、今回は本当に、こっちから感謝を伝えたいという一心で出来上がったイベント。もらったものが多すぎる。たぶんこのイベントでもまだ足りないくらいなんだと思う。それをステージでのパフォーマンスで示すことが彼女らしさで、伊波杏樹が伊波杏樹でいる理由で、その中で自分がいままでの活動を通じて培ってきたもの、努力してきたもの、(自惚れた言い方だけれど)僕らが伊波杏樹にもたらしたもの、その全てを「素の自分」で表現することに、彼女にとっての大きな意味があった。シングルに入っている3曲は、過去の名曲の言葉を借りつつ、彼女の表現を通して、すべてファンへの想い、関係性、つながり、絆の歌として聴くことができる。僕が彼女のことばかり考えているように、彼女もまた、僕らが彼女に与えたものを大切にしていて、かけがえのない存在と感じてくれていて、響き合う関係でいたいと思っていてくれることが、この3曲を聴くことで手に取るように伝わってきて、それがたまらなく愛おしい。

個人的には、2か月前の台北からこのイベントの日が来るまで、とても苦しい期間でした。舞台も見られないし、彼女のことを何も知らないし、後悔のないように精一杯やってきたつもりだったけど全然足りてなかった。そんなことを考えてたけど、このイベントに来て色んな想いを返してもらって、今まで以上に自分から伝えたいこと、届けたいものを形にしていかなきゃと感じています。犠牲にしなきゃいけないものも多いかもしれないけれど、それでも伊波杏樹という人についていきたい、彼女にとっての何かであり続けたい。そういう決心のついた4月15日でした。

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月並みだけど・・・幸せ