怒りのCD購入

夜に急にむしゃくしゃしてきたので、このむしゃくしゃを解消するには音楽しかないと思い立ったので、翌日千葉ウニオンに直行して久しぶりに5枚まとめ買いしてきた。千葉のは品数はまあまあだけど何気に掘り出し物がある。

Fire!

北欧ものを中心に。しかも全部2000年以降の作品。新譜は相変わらず買ってないなぁ…というかなかなか手が回らない。Jazzland盤は覚えてる限りだと初めて買ったんですが、はてどうだったか。

思えば少ない少ない今年買ったCDのまとめてみると、だいぶ方向性が北欧ジャズにシフトしている感じ。去年まではECM盤をよく集めてたけど、最近はRune Grammofon盤が中心。ECMも新譜含めまだまだ欲しいのが溜まってるんだがね…。その影響か、最近はジャズだけでなくてエレクトロニカっぽいのも期せずして聴いていたりします。ジャズだと思ったら、ということもあって完全に手探り状態だけど。思えばNY現代ジャズとかフリーっぽいものはご無沙汰になっている。聴かねばならんのですが。

ところでAtomicを聴こう聴こうと思って早2年ほど、遂に聴いたのですが、これが素晴らしい!ファーストインプレッションは「ドルフィー?」だったのが、引き出しが多い多い。やっぱりリズムがミソで、Paal Nilsen Loveのアプローチによるところが大きい気がする。思い返せば彼のドラムを聴いたのはもう9ヶ月前。えらい昔のように感じる…

あと買った中で唯一メジャーどころのWayne Shorter Quartetのデビュー盤はすごかった。いや、これより後の作品は持ってるのでこのバンドの凄さは十分わかっているつもりが、圧倒されるばかりですげーとしか言い様がありませんよ。ショーターには出来るだけ長く活躍していただきたいんだけども、願わくばもうちょっと日本に来ていただきたい。

それにしてもたったの5枚ながら値段はだいぶ安かったし、いつも買う以上に濃い5枚で実にいい買い物だったと言えます。やっぱり音楽しかない。今年前半は特にライブに行きまくったので資金不足ということもあったけど、今年のCD購入量は大いに反省せねば。

この記事を書いていたらPaul Motianの訃報。合掌。

さいたま再び

今年2回目のさいたまスーパーアリーナ。LUNA SEAのライブに行って来ました。
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ミルキィのツアーファイナルと被っており非常に悩ましかったのですが、横浜まで行くことを考えたらダルくなり結局滑りこみで元の予定であるルナシーへ。ミルキィは9月の渋谷に行くべきだったと後悔するのでした。ライブハウスやだけど。
思えばライブも久しぶりなのですが・・・9月に武道館は行きましたが、あれはちょっとしたイベントだったので、7月の奈々以来でしょうか?あれもさいたまスーパーアリーナであった。6月ぐらいまで勢いよくライブに行き金を飛ばしていたというのに、結局去年と同じくらいのライブ本数になりそうです。次の日のAKBの全握の券も持ってたけど優ちゃん来ないのでスルー。2日連続で埼玉とか行きたくないし…でもHKTのコたち見たら行っときゃよかったかなとか(何

さてルナシー。去年の年末東京ドーム以来ですか。それなりリリースとかもあったのに何故か前回3年待ったのと同じくらい待った気がするんですが、まあ1年に1回ライブやってくれればいい方なので今年もライブやってくれて嬉しい限りです。

のっけからのレア曲WITH LOVEにやられ、多少ヒネったセトリなのかなと淡い期待を持ったものの、結局定番セトリでしたね。STORMとDESIREの曲順を入れ替えただけの終盤ゾーンはズコー感が物凄かったですが、やっぱりあの5曲が1番盛り上がるんですよねぇ。まあマンネリは分かっていたことなので去年ほどのガッカリ感はなかった。G.とか初めて聴いたし。アンコールが短かったのと未発表の新曲がなかったのはちょっと残念でしたが。

それでも後期の名曲Crazy About Youが聴けたのは儲けものと言えます。この日はこの曲やおなじみのI for Youはじめバラード演奏の説得力に凄みがありました。中盤で演奏したMOONなんてベストテイクでは?という勢い。序盤ではトラブルもあったようでもたつきが感じられましたが、尻上がりに良くなって後半はベストの演奏でした。何より会場も盛り上がっていたし。ラストお決まりのWISHなんて耳タコのはずなのにめちゃくちゃ新鮮聴けたりして。

前の東京ドームのときに「過去を振り返るのはこれぐらいにして新曲、新譜を…」とか書きましたが、あれから10ヶ月というものの、3曲披露されていた新曲でリリースされたのは1曲、アルバムは2枚出たけど1stのセルフカバーとライブ盤。前に進んでるかと言えばそうでも無いのが現状。1stセルフカバーは10年休んでいたとは思えない衝撃の出来だっただけに今後のリリースには期待しているのですが、さて来年の活動予定は。

Miles Davis in Tokyo 1973

なんというか、いつも以上に時間の流れの速さを実感しておりますよ。いや別に日記を書いてなかったからではなく。
もうちょっと月単位(最終的には年単位の)の日々の過ごし方のクオリティを上げていきたいんですが、なかなか着手できず。毎年尻下がりなんですよねえ。それも3月あたりを境にガクっと落ちる系。
まあようやく暑い季節も終わったことだし、少しは行動しやすくなるといいのであるが。

ところでこの間、大相撲中継を録画せんとレコーダでTV番組表を見ていたら大相撲中継の前のNHKアーカイブス・マイルス・デイヴィス特集を発見。とりあえず見てみると、数年前やっていた「知るを楽しむ」のダイジェスト版で、菊地成孔がダルい感じでマイルスを語るやつ。これ見たなぁとか思っていたら、それの終了後に後日発掘ライブ映像を放送ということで、それのまたダイジェストを放送していたんですが、1973年の来日時のゴリゴリのエレクトリック時代の映像でした。おいおいマジかよと思って早速予約。

本放送は深夜に丸々1時間ライブ映像で、はっきり言って100人中92人ぐらいにとっては得体の知れない音楽なのによく地上波で放送できましたね。80年代ぐらいのポップめのやつならまだしも。メンバーはMD, Dave Liebman, Pete Cosey, Reggie Lucas, Michael Henderson, Al Foster, Mtumeという、まあいわゆる1973年バンドというやつ。この時期お約束のTurnaroundphraseから始まって、Tune in 5、Prelude、Zimbabweあたりを織りまぜながらの基本ノンストップの演奏。間違っても枯葉とかラウンドミッドナイトとかはやりません。やっぱデイブリーブマンのサックスは最高や!

確かかなり前にYouTubeかどこかに落ちてたブートで見たことあったんですが、NHKの放送映像だったとは知りませんでした。オープニングの「今夜のお客様 マイルス・デイビス七重奏団」というテロップが時代を感じさせます。画質の方はさすがにブート画質よりは見やすいかなという感じで、驚くほどクリアというわけでもないかな。このあたり(1960年代後半~70年代前半)のビデオ映像、特にカラーのものって、ちゃんと置いてあるものでもだいぶ劣化してたりするんですよねぇ。今回の場合はNHKも長らく紛失していたそうなので致し方なし。というかそもそもマスターではないのか。

ところが途中で千葉で地震があっておかげで地震速報が入ってブートマニア発狂。貴重な放送なんで地震とか大雨とか来ないよう祈ってたけど、狙ったように来てびびるレベルです。しかも千葉だし。たぶんマニアの方々は再放送を!再放送を!と言ってそうですが、とりあえずはNHKがこの放送を地上波でやったことに拍手。もっとこういうのやってくれていいんですよ!