東山奈央 10thアニバーサリーライブ Special Thanks!フェスティバル

声優さんのイベントは12月にして今年初でした。なおぼうに会うのも1年以上ぶりです。

何年か前までは、僕はなおぼうの出る作品は全部見て、なおぼうが出るイベントはできる限り行ってという生活をしていたので、普通の人よりは東山奈央について見聞きしてきたとは思います。そういう人間にとってはひとつのご褒美というか、プレゼントみたいなライブでした。

ここで歌われたほとんどすべての曲について、作品、キャラクター、それらに対してなおぼうが語ってきた言葉、イベントで見た光景…多くの大切な思い出があります。なおぼうが言うように、キャラソン自体はリリースされてから時間が経っているもの、作品のメディアミックス展開が終わってからは半ば眠っていたものが中心です。それにもかかわらず、僕が心を打たれたのは、披露されたパフォーマンスとそれに伴うなおぼうの言葉が、作品のリリースやイベントがあったのがつい何ヶ月か前のように感じられるような近さをもってこちらに届けられたことです。

キャラクターをステージ上に呼び寄せることはもちろん、ほぼ全てが再現された歌やダンス、さらには作品のイベントだけでやっていたパフォーマンスまで、過去の記憶との繋がりを感じさせるに十分以上のものでした。そして、MCでのなおぼうの言葉が、歳を重ねたことによる、あるいは作品が進行したことによる視点の違いはあったとしても、一番芯のところではずっと変わらないものを秘めていることもわかります。昨年のツアーでファンに対する言葉でそれを感じたように、過去の作品やキャラクターに対しても、連綿と変わらない想いを持ち続けている。それがわかることそのものが、(普通の人よりは)なおぼうの色んな一面を見てきた人間としてはご褒美に感じられました。それと同時に、僕がなおぼうの進む道を追って歩いて過ごした4年間が、宝物のように輝きを放ち始めるのです。

振り付けで時間を当時まで一気に引き戻された「Expose」ウェーブのくだりでイベントやラジオの思い出が蘇る「ブルースケジュール」懐かしいなおぼうの分身たちの息遣いを今に感じられた「Secret Cafe」一度でもライブで聴くことはもう叶わない思っていた「Dearest Wish」色んな場面で(そしてこの日も)聞いたなおぼうの暖かい言葉がずっと残って離れない「これから」…思えば遠くに来たのかもしれません。

そして、7年近くも前に「かのんちゃんにはなれなくても、いくつもある星の一つになればいい」「かのんちゃんという星の隣で輝けるようになりたい」と言って、中川かのんと別の道を歩み始めたなおぼうが、今回は「かのんちゃんと並ぶ二つ星」として「中川かのん with 東山奈央」として歌った「ハッピークレセント」。自分としてもあの日見た夢が叶った気がしたし、なおぼうが確かな自信を持ってそう言ったことに対しても、この7年間の一歩一歩の積み重ねが感じられて、心がいっぱいになりそうでした。

なおぼうのファンでよかったと心から感じられる、素晴らしいライブでした。人生のある一時期を、なおぼうとともに過ごすことができてよかった。今現在、以前ほどは彼女を真剣に追いかけていないとしても、いくつもの綺羅星のような記憶が自分の中に消えずに在って、それを思い出せることが自分の中でかけがえのない財産であることを気付かせてくれたように思います。

あの日と同じように、またこの曲を。

歩いていくもん 歩いていくもん
喜怒哀楽全てを 抱きしめて進むんだ
みんなの記憶が 背中を押すんだ
儚く 愛しい 明日へ

– 中川かのん starring 東山奈央「歩いていくもん」

昔から本当に、なおぼうには安心も驚嘆もさせられっぱなし。これからもよろしくお願いします!

NANA MIZUKI LIVE EXPRESS 2019 千葉

早いものでもう千秋楽。大して参加してないのでそりゃ早いんですが。ちょうど7年ぶりの千葉公演です。やっぱり個人的には幕張はとても地元感があるので、またやってくれたのが嬉しいなぁ…

席はアリーナ後方だったのですが、花道が後方まで伸びているかと思ったらそんなことはありません。登場はアリーナモードと同じ感じでした。WHAT YOU WANTから飛ばしていきます。のっけからあの体を突き抜けるミックスボイスを聴くと目が覚めます。3曲目の革命デュアリズムは結構久しぶりに聴いたかな。2番の歌詞忘れちゃったよ。Heartbeatはまた聴けてよかったー。7年前にここで聴きたかった曲でもある。Naked Soldierのラストはうーんもうひとつ。相変わらずかっこいい曲です。

で、問題の39EXPRESS。あと3曲しか残っていないわけですが、3曲中の2曲はピンポイントにクリスマス曲なので、まあ無難に…とか思っていたら、まさかの真冬の観覧車。ゴゴゴと歴史が動く音が聞こえた。。。18年前に歌ったきりの曲なだけに、ボーカライゼーションがまったく当時と違います。実直、愚直ともいえたピュアな歌声から、年月の確かな経過を感じさせる深みと厚み、温度感を持った歌声へ。18年前というのは演歌の唱法とポップスの唱法の間で揺れ動いていた時期でもあったと思うのだけれど、そこからの模索の時期も挟んで、時間をかけて自分の歌声を確立してきたという、まさに歴史ですよ。歴史が動きました。いやー聴けてよかった。なぜこの日に歌ったのかというと、千葉には夢の国とか葛西の観覧車とかあるし…ということで、真冬ではなく観覧車のほうにかかっていたようです。葛西は東京だが()

New Sensationはツアーでやってたの知らなかったのでなんか得した気分です。コーダ部で奈々ちゃんが入れるフェイクのバリエーションが増えていました。ダンス曲パートはSUMMER PIRATESの振りはやっぱり新鮮で楽しい。Take a shotとの並べての新旧感がいい。隣いなかったから振りコピが楽しかった。ブリッジムービーを挟んでのMETANOIAはライブで聴くの3回目なのに全然頭に入らない()でもリズムの緩急があってかっこいいですね。奈々ちゃんは例によって巨大トラックのお奈々野郎に乗って登場するんですが、スクリーンを見るとサビを歌う時奈々ちゃんが大炎上しています。AR演出凄いな!()この日はなんだか周りが大人しかったけど、続いてのTESTAMENTでようやく最高潮になってきた感じ。センターステージで歌うと一層迫力があります。新曲のFINAL COMMANDERはMETANOIAがわからんと言ってる側からのヘンテコなプログレ展開で、一聴しただけだとメロディがよくわかりません。いやまあ事前に聴いてないのが悪いんですが。

UNBREAKABLEは懐かしい。6年ぶりに聴くみたい。俊龍さんの曲には最近よくお世話になっています(?)ステージ上部のワイドスクリーンに荒野駆ける翼のようなCG映像が流れていて、イメージぴったりだった。suddenly、Astrogationの流れはマジで脚が辛いのですがどうしても体が動いてしまいます。なんで俺こんなに疲れることしてんだ…。Astrogationの間奏のあたりで脚に乳酸が溜まって動かなくなりそうになるんですが、ここで花火が炸裂。なんかもうテンションが上がってしまい、アドレナリンだけで体が動いてるような感じに。ラストのサーチライトは野外だとまた映えますね。

アンコールはフォークリフトに乗ってアリーナ外周を一回りなんですが、特に近くもならず。フォークリフトの中には怪鳥がいました。十字架のスプレッドが聴けたのはなんだか嬉しかったですね。8年聴いてなかったのか。POWER GATEで締めるかなぁと思いきや、ダブルアンコールあり。いくつか歌いそうな曲は思い浮かぶけれど。色々考えてたものの、結局この日やってなかったETERNAL BLAZEで若干ズコーでしたが、この日は通算200公演目ということもあって、そういえば7年前、100公演目もPOWER GATEとSUPER GENERATIONをやったものだった。僕は100公演目のはずだった101公演目に行ってるのだけど、そこでもNew Sensationを聴いたものです。同じような意味合いで、今までの200公演を形作ってきた曲とともに、これからも永遠の炎を燃やしていこう!という。あれからももう100公演かーと考えると、まあ半分も参加してないのではあるけれど、重みを感じますね。もう疲れて跳べないよとは言いつつ、やっぱり体が勝手に動いちゃった。

んな感じで、今回は3公演参加。福岡行ったあとに、もうこんなライブで疲れなくていいでしょ…というぐらい燃焼感を出してしまい、今回も千秋楽まで2ヶ月開いています。ホントなんでこんな疲れてるんだろう()セトリ的には、かなり幅広く新旧を織り交ぜたバラエティさそのものが楽しかった。ただアンコール前までバキバキの曲が多くて本当に疲れるセットだったので、毎年ここまではやらなくていいよ()やっぱりアコースティックとかは欲しいかな。3公演しかいなかったので日替わり企画は大して楽しめていないわけですが、個人的はrefrainが聴けたのが最大の収穫ではありました。クラシコバージョンもいつか聴きたいなあ。聴きたかった曲ということで言えば、その翌日にやったピアス、Open You Heart、FAKE ANGELというところでしょうか。Open Your HeartはFCイベントとかで聴いてはいるのですが、振り付けありのバージョンが聴きたかったなと。

次は3月からもうツアーらしいですが、またぼちぼちとやっていく感じで。行ったことないところに行ければいいなぁ。ということでまた来年。

SETLIST

  1. WHAT YOU WANT
  2. Poison Lily
  3. 革命デュアリズム
  4. What cheer?
  5. Heartbeat
  6. REBELLION
  7. Naked Soldier
  8. 真冬の観覧車
  9. New Sensation
  10. Take a chance
  11. SUMMER PIRATES
  12. HIGH-STEPPER
  13. Take a shot
  14. PROTECTION
  15. METANOIA
  16. TESTAMENT
  17. FINAL COMMANDER
  18. UNBREAKABLE
  19. suddenly〜巡り合えて〜
  20. Astrogation
  21. サーチライト

(Encore)

  1. No Limit
  2. 十字架のスプレッド
  3. Born Free
  4. POWER GATE

(Encore2)

  1. ETERNAL BLAZE

東山奈央 1st Tour LIVE Infinity

ツアー大阪と横浜2公演に行ってきました。
ステージを見ると、バンドのセットがあるのは当然ですが、バックには「アパートのような」(byなおぼう)部屋のように区切られた正方形が横に5つ並んでおり、それが3段積み上がっています。某nmさんのライブのセットでこんなんあったなあと思って、最初は一番上のブロックから出てきてワイヤーで飛ぶのかな?と想像したのですが、1曲目「群青インフィニティ」は普通に下段中央の扉から出てきました。12月にも聴いたこの曲ですが、楽曲のもつパワーがとにかくものすごい。これぞライブのオープナーという勢いがあります。なおぼうの歌も煽りもいい。うぉーうぉーという会場全体の声が力強いです。この勢いそのままに「True Destiny」へと繋ぎます。奈央コールすごいな(笑)始まってわかるのが、ブロックは一つおきに空洞とLEDスクリーンが混じっていて、スクリーンは当然曲に合わせて映像が切り替わるようになっています。特に大阪はほぼセンター0ズレの位置に座ってたのでよく見えたんですけど、よくある巨大ワイドスクリーンと比較して派手さはなくともシンプルにスタイリッシュでかっこいい。 青空ダイアリーは振りコピ曲になりそうな感じで楽しいです。なおぼうのイメージにぴったりな可愛らしい振り付け。これまたスクリーンに晴れやかな青空が映っていてたいへん爽やか。灯火のまにまにはフルのライブで聴くのは初めてなのですが、披露する機会も多いのでかなり定着している感じがあります。さよならモラトリアムは曲の途中で大人チャレンジという謎のお題になおぼうが挑戦してました。ギター弾いたりわりとガチになっていた。 ダンス曲パートは毎回楽しみなところですが、今回のダンス系新曲は楽曲派も食いつきそうなトリップ系EDMになっていて一層期待がありました。やはりダンスパフォーマンスはハイクオリティ。今まで声優系で見た中では随一だと思います。ただうまいだけでなく、ちゃんと魅せるダンスになっているのがすばらしいですね。これほどダンスを見ることが楽しいと思えるのはなおぼうのライブだけです。加えてMode Styleではスクリーンの裏に隠れてスクリーン上でお着替えしてみたりする演出があって全然飽きさせない。なおぼうのファンじゃない人でもここだけは見てほしいですね。 バラードパートはいつもながらになおぼうがかなりの時間を取って歌に込める意味を語るのですが、まあ長いという意見もあるにはあるのでしょうが、この時間がなおぼうらしくて好きだなと毎回思うところです。フリフラの灯りも消えて、純粋になおぼうの歌だけを聴く時間が心地いい。 横浜初日公演ではここでキャラソンのパートがありました。何を歌うのかビクビクしていた部分はあったのですが「キミとボクのミライ」「Your Voice」「エブリデイワールド」「愛・おぼえていますか」「ここからはじまる物語」・・・どれもなおぼうと出会ってからのあの4年間の日々で聴いてきた曲たちです。久しぶりに聴く曲、初めてライブで聴く曲それぞれあります。「愛・おぼえていますか」はマクロスΔバージョンで始まったかと思えば、フリフラの色がピンクに変わるとともになおぼうの声色が変わり、神のみバージョンになるという演出までありました。神のみバージョンを聴いたのは、まさに5年半前のことです。ピアノから立ち上がって、せりから降りてこの曲を歌ったなおぼうが脳裏に浮かんで、あの日に感じた熱さが蘇ってくるような…。 終盤はいまや定番のイマココ、君と僕のシンフォニーから未来YELL!のコールアンドレスポンスと、声を出せる曲で盛り上げて締め。まだアルバム2枚なのに曲がバラエティ豊かなんですよね。楽しい。 横浜2日目のアンコールではAice5の「Love Power」をカバーするという、そういうのもあるのか…。前半のMCでAice5のパシフィコ横浜公演に来てたという話がフリだったのですが、まぁ我々の世代の曲と言いますか、なおぼうがアニクラの選曲したときも思いましたが、やっぱり同じ世代を生きてきたんだなあという感じがあります。最後は「君の笑顔に恋してる」で全員振りコピ締め。からの、横浜2日目ラストはダブルアンコールで「群青インフィニティ」!もう思い残すことはないですね。 フルライブが武道館以来で久しぶりだったので、どんな形になるのかあまり予想できないでいたのですが、想像以上にクオリティの高いライブで、特に初日の大阪公演では度胆を抜かれました。歌とダンス、バンドのパフォーマンスはもちろん、丁寧にライブの流れを作ってお客さんを入り込ませるセットリストと進行、スクリーンを使った演出や照明、フリフラも含めて、シンプルながらも非常に緻密に構築されたライブです。万人にオススメできるライブだと思います。と同時に、出会った頃から時間は経っても、いつまでも変わらない なおぼうがステージにいることに、とても安心を感じたツアーでもありました。「辛いときに私がいつでもここにいることを思い出してほしい」。昔から変わらない長い長いMCで語る言葉も、少し背負うものが大きくはなりましたが、本質的には不変のファンへの眼差しと愛情を示しているように思います。ほんと信頼の塊みたいな人だなあと改めて。また近いうちに会いたいな。