平成24年夏場所13日目

例によってクリリン氏と相撲見物。

まず1人で12時くらいに入って三段目中盤あたりから。途中で下まで恒例の250円ちゃんこ食べに行く。花籠部屋特製のっぺい汁風とのことで、ごぼう蓮根里芋と野菜多めなのは良かったけど、鶏肉が脂多いのと、三つ葉が入ってるのがいまいち・・・1月に食べた八角部屋のカレーちゃんこはうまかったなぁ。
あと焼き鳥も食べました。技量審査場所のときに食べたけど、あのときは即席のだったので、ちゃんとした商品のを食べるのはマスで見た21年秋以来か。ちょっと高いけどうまい。実は力士弁当も何か食べようかと思ったんだけど、微妙に値が張るからなぁあれ。鶴竜弁当食べたいんだけども・・・

14時すぎにクリリン氏と合流。もう幕下のあたりで、寺下と兜岩の幕下優勝がかかる一番も見届ける。寺下は16枚目で7戦全勝というのが悲しいなぁ・・・名古屋場所は筆頭でしょうか。筆頭といえば、貴乃花部屋の部屋頭貴ノ岩が関取昇進を懸ける里山戦。いい相撲で勝って、ほぼ昇進は確定か。貴乃花部屋も関取輩出まで長かったねぇ。
十両では、勢と隆の山の好取組。立合いどう行くかと思ったら、隆の山が左に変わってのとったり。若干もつれたものの隆の山の勝利。十両ではこういう思い切りのいい相撲が出るんですがねー・・・。あとは高見盛が後ろもたれで負けたくらいか。

幕内は・・・前半はあまりよくない。あとで見たらほとんど引きで勝負決まってるもんねえ。肩透かしなんかはうまく決まるとかっこいいけど(豊ノ島が栃煌山に決めたのは鮮やかだった)、ただの引き落としが多くて芸も何もないという。後半はなんと言っても豊響ー松鳳山が期待通りの好勝負で、最後は組み合って上手投げで松鳳山が勝利。妙義龍ー高安もよかったんだが、最初の物言いはあれ高安勝ってたんじゃないかなぁ。大関以上は面白くない。鶴竜なんて琴欧洲相手に胸合わせちゃってるし、琴奨菊も豪栄道に一瞬で投げられた。今や黄金カードの白鵬ー稀勢の里も白鵬の張り差し右四つ速攻で終わっちゃうし・・・2階席からだとほとんど詳しくは見えなかったんですが、白鵬は右手で張ってからの両差し狙いに行っていたんですね。稀勢の里は左から張ると見てたようだけど、立合い左おっつけるにしてもあの脇の甘さはないでしょと。白鵬は割と立合いにバリエーションがあるので難しいところなんですが。しかし白鵬も相当左足指の故障が響いてるようで、速攻するにしても不安定なんですよねえ。稀勢の里の苦し紛れの右掬い投げに持っていかれちゃうし。「浮き足立つ」とはまさにあれのこと。豊響への金星配給も同じパターン。ポカ負けをやるときの柏戸みたいな感じ。あの3連敗のあと10勝に乗せたあたりはさすがとしか言いようがないですが、これからどうなって行くんでしょうかねぇこの横綱は・・・

千秋楽まで終わって。今場所は初日白鵬に土が着いたあたりはこれはどうかと思いましたけど、終わってみれば散々な場所に。白鵬が優勝争いに実質不在となるとこうも混沌としてしまうのかと・・・あわや11勝での優勝があるかという展開でしたが、過去の11勝優勝の場所の悲惨さが分かった気がします。

白鵬は休場危機にまで陥るし、横綱が後退して大関が穴を埋めるかと思えばそうでもないし。特に最後まで優勝を争っていた稀勢の里。星は上がってたけど、相撲内容は悪かった。序盤は中途半端な張り差しで墓穴を掘るし、後半は腰高脇甘がさらに顕著に。11日目まで一敗で来てたのは運としか言いようが無い。14日目・千秋楽は良かったが、把瑠都には単に良い相撲を取っても真っ向勝負しかしないので勝てない。結局優勝ラインも12勝まで下がってしまって、白鵬に負けたときはもう優勝争いへの興味がほぼ・・・。大関で良かったのは全勝を最後まで守っていた琴奨菊ぐらいのもので、その琴奨菊も中盤にケガした後は低調に。
優勝争いも全体的な相撲内容も悪くてまったく最悪な場所でした。白鵬、稀勢の里にはこの場所をしっかり反省して頂いて、来場所以降を盛り上げてほしいものです。白鵬が崩れるとどうにもならないことが証明されましたからねマジで。私は基本的に番付最上位者の優勝を望んでいるので、復活してもらわねば困ります。と、同時に稀勢の里にもさっさと優勝をしてほしいんですが、今場所の体たらくだとまだまだ先かという印象。進歩はしてるんですがねぇ。

で、まさかの旭天鵬優勝。5日目まで2勝3敗からの10連勝。本当にやってしまうとは。琴欧洲の休場で完全にしょうもない場所になってしまったと半ば失望していたんですが、ラストはドラマちっくな終わり方で感動してしまう。旭日松が花道の奥で号泣していたのが印象的です。インタビューも良かったし、白鵬が優勝旗手を務めたり。なにげ白鵬は旧大島部屋力士と絆が深いんですよねぇ。
あと、なんと言っても最年長の初優勝というのがすごい。現役最年長が優勝するというのは最近だと千代の富士が何回かやってるんですが、それより前は中継でも何回か名前が出た最年長記録保持者・大正の横綱太刀山だけ。横綱でも大関でもない元三役の力士が最年長で優勝というのはこれから先あるんでしょうか。しかもその太刀山が系統こそ違えど友綱部屋というのがまたね・・・運命だったんですかねぇこれが。

最後に琴欧洲の休場についてはガッカリさせられたのは確かながら、別に大騒ぎするほどでもないと。千秋楽に休もうが休場は休場なんで、しっかり休んで次場所ないし次々場所に備えればいいだけの話で。ただねぇ、14日目に普通に歩いて花道を下がり支度部屋でも特に変わった話は聞かれなかったというところからの、明朝の突然の休場届け提出ってのが唐突すぎましたよね。複雑骨折という話もあるんですが、複雑骨折しながら土俵に落ちたあと自分で立ち上がって土俵に上がれるのか、というのが一部で反発食らってる原因な気がしてます。公傷があったら認められたのかなぁこれ。ま、カロヤンさんがこのケガと騒ぎで低迷しないことを祈るばかりです。

両国にぎわい祭り&肉

DSC01722
もうクリリン氏と2人して行くのが恒例になってきた横審稽古総見、今回は前日も高砂一門連合稽古が公開されるということで2日連続で国技館へ。

まず土曜日の「高砂一門感謝の集い」。この日はそこまで早くなくて10時着ぐらいにクリリン氏と落ち合う。それから昼まで一門力士総出の稽古。最初はかなり番付下のほうの力士も参加していて、ざんばら髪の力士は幕下上位あたりから始まる稽古総見では見られない光景。幕下以上になるとやっぱり九重勢が目立つという印象だったかな。関取の3人も若いというのに、幕下にもまだゴロゴロと有望若手がいますからね。関取衆の稽古でも千代鳳あたりが頑張ってたかな。あと高見盛も(笑)

稽古後はちびっ子力士を入れての稽古。最後に出てきたひときわ大きい子が千代大龍を一気に寄り切って千代大龍が苦笑いしてたのがウケました。彼は将来有望かもしれん。福祉大相撲とかはなかなか見に行けないので面白かった。
それからはトークショーということで、九重(千代の富士)、八角(北勝海)、高砂(朝潮)、錦戸(水戸泉)、佐ノ山(千代大海)の5人の親方衆が登場。司会は90年代後半あたりまでNHKで実況していた石橋アナウンサー。九重さんがやたら八角さんをいじっていたり、高砂さんがやけにアツく語っていたり、俺たちの龍二さんの肩身が狭そうだったり。

その後しばらく休憩があった後の次のトークショーが「中村親方を囲んでトークショー」で、これが面白かった。なにせ中村親方(富士櫻)を囲んだのが、高見山、北の富士、小錦という豪華メンバー。高見山さんはヒゲもサンタみたいに伸ばしてだいぶお爺ちゃんになっていたけど声は変わらないし体格も現役並で、まさにハワイのビッグダディ。北の富士さんは和装でしっかりキメていました。もう、皆さん弁が達者でよく喋る喋る。小錦が先ほどの高砂さんよろしく相撲界の今後についてアツく語っていたのが印象的でした。富士櫻といえばあの相撲ということで、有名な昭和50年夏・天覧相撲の麒麟児戦の話が出てましたが、あとで見返してみたらあの実況をしていたのは司会の石橋さんだったとは!

まーしかし、改めて見ると高砂一門、とりわけ高砂部屋はタレント揃いですよね。明治の昔、開祖である初代高砂浦五郎に始まり、平成の横綱朝青龍に至るまで出羽一門やその折々の主軸への対抗馬・ヒール役を、それも多彩なキャラクター性をもって輩出し続けてきたと言えます。トークショーでも言われてたけど押し相撲が多いというのは確かに。

トークショー後は表のちゃんこ屋台で立浪部屋ちゃんこ、それから駅前の「花の舞」で売ってるらしい「あかつちゃんこ」を食べてみました。立浪部屋ちゃんこはオーソドックスなソップ炊き。あかつちゃんこは濃いめなダシに牛スジ入りというやつで、これがけっこうおいしい。あかつ本人もまわし姿で立ち食いしてたので一緒に記念撮影。

それから両国から秋葉原に移動してショップをちょこちょこ回った後Noxoさんと合流して牛角で焼肉オゥフの流れ。牛角なんてあるの知らなかったよ。店員が店長を除いてアレでしたが、なかなかまったりと楽しく食べられました。食い放だとこれが詰め込むのでいっぱいいっぱいだからなぁ。桜木ちょオゥフまで雪崩れ込むかと思いきやnoozooさん必死の抵抗で帰らされました。oh noozoo

帰って3時間ほどの睡眠後、稽古総見へ。始発の時間を勘違いしていて若干遅れてしまったけど、クリリン氏が向正面のいい席を取っていて助かった。最近はこれ行ってるから始発乗るけど、始発で出るなんて今までコミケ行ってた頃ぐらいだからなぁ。

この日幕下以下で目立ってた人といえば、春場所幕下付出でデビューした山口。日大出身で白鵬の内弟子。まだ髪も全然伸びていないんだけど、さすがはアマチュア19冠。武双山のような激しい押し相撲で連勝していました。それでいて出し投げなんかも使える上手さもある。十両相手にも互角以上に取っていたし、幕内まではすぐに来るでしょう。相当白鵬に可愛がられてるんじゃないかな。

十両では舛ノ山、隆の山でしょうか・・・。舛ノ山は腕もよく伸びるし、おっつけがなかなか強力で成長を感じました。隆の山はいつも通りというか、軽い身のこなしに掛け投げ、切り返しなど足技を駆使して場内を沸かせてました。やっぱ十両だと強いんだよなぁ。幕内は豊ノ島、豪栄道の両関脇。特に豊ノ島は持ち前の上手さが出てだいぶ長い時間土俵を占拠してました。そろそろ関脇で勝ち越してほしい。

大関以上はまあ皆さん程々かな、という程度。新大関の鶴竜も調子がいいわけでもなく、カロヤンさんと寛さんもまあいつも通り。琴奨菊はなんかいつでも調子悪いような・・・把瑠都はさすがに大関第一人者という感じで、この中では力を見せてたかな。白鵬はなんというかもう余裕の稽古。把瑠都・琴欧洲には自分十分になってもすぐに攻めずに相手が出るのを待っていたし・・・まあまさに胸を貸してる感じ。ただ稀勢の里にはやっぱり手こずっていました。日馬富士がいないのはぶつかり稽古始まってから気付きました(何

ところで、この日一番驚いたのは観客の数。最初に行った去年9月の総見時は1階は正面だけ埋まって東西は7割ぐらい、向正面は半分埋まらないぐらいで2階はガラ空きだったのに、今回は物凄い人出で幕内の稽古が始まる頃には1階は満席、2階も最終的にほぼ埋まっていたのでは。公式発表によると7500人来ていたそうで、去年9月の1300人に比べると大幅増。無料だし外で祭りやってるし春場所が盛り上がったのも確かですが、この盛況ぶりはすごいですよ。見た感じでは7500人より更に多かったような気もするし(本場所だったら満員御礼出てそうなぐらい)。なんだかんだで人気も上がってきているのだろうか・・・

そんなこんなで11時に終了。このあとまた色々と祭のイベントがあったんですが、私もクリリン氏も2日間でだいぶ疲弊しており(笑)、前日にもうけっこう周ってしまったので、今回はここでお開き。5月場所は果たして行けるのか。

21

23日は誕生日でした。osa-n認定からかれこれ6年?7年?経ってるのですが、着々とリアルosa-nへの道を歩んでおります。

日が明けてすぐにケーキ。重い。
cake
新宿高野のケーキということでイチゴがでかい。

その後結局ほとんど寝られぬまま、始発で両国へ。9月も行った横審稽古総見に行って来ました。例によってクリリン先生とです。6時半着で、もうすでに数百人の列で、明らかに9月より人が多い感じ。これが新大関効果か。
一番最初の幕下の稽古で目立ってたのは東龍あたりかなぁ。モンゴル勢は旭秀鵬でいったん打ち止めかと思ってましたが、この人といい竜王浪といいまだまだ捨てちゃおけませんね。あとやっぱり今場所筆頭の千代鳳は強い。最近の九重部屋は若手が次から次へと上がってきます。九重といえば、十両の稽古では明月院改メ千代大龍が大活躍で、申し合いで8連勝か9連勝ぐらいしたのでは。稽古場では千代の国より強いということでしたが、確かな話なんでしょう。十両ではあと勢がだいぶ歓声をもらっていました。この人も早く幕に上がって欲しい人材。

幕内下位は千代の国、旭秀鵬が楽しみだったけど、あまり土俵に上がらなかったような。松鳳山と佐田の富士がやたらやりあっていて笑えました。あとヨーロッパ勢。上位組では新小結若荒雄が目立ってた。あと高安もなかなかのもので、鶴竜に勝ったのにはびっくり。このあたりでもう横綱白鵬が土俵に入って栃乃若を指名。千場所は善戦した栃乃若でしたが、左上手をあっさり取られて投げられるばかり。3番くらい取ってお次は若荒雄。なんと若荒雄がいきなり右四つから左四つで寄り切って場内沸く。10番近く連続でこの2人がやるのを旭天鵬と安美錦が談笑しながらヒマそうに見てて笑いました。結局若荒雄が2勝ぐらいしてその他は横綱。白鵬もまあ、稽古モードだったんだろうけど、若荒雄はラッキー小結かと思いきや何があるか分からないかも?次は5年ぶりの返り三役雅山でしたが、ミヤブがすぐにバテて終了。その次は大関陣。琴奨菊、稀勢の里が土俵に上がると大歓声。日馬富士だけなぜか土俵に上がらず、鶴竜が残ってました。稀勢の里がけっこう好調で、苦手の琴奨菊に全勝、把瑠都にも1勝ぐらいしてたかな。なかなか期待できそうです。琴奨菊はまだ調整不足という感じ。カロヤンさんは稽古だと強いね。稽古だと。最後に白鵬が高安を可愛がって終了。高安ももう3枚目とかなんですなあ。

その後は両国駅の近くの両国大和家というラーメン屋で昼食して解散。
大和家
631ラーメン850円にサービスのご飯。家系のラーメンなんて久々に食べたんですが、予想以上に胃と腹に来てしまって参る。油がすごいことに…うまいけど。あとやっぱり、家系ラーメンはライスが合いますね。

家帰ってしばし寝て夜は珍しく家族で食事。いつもステーキ食べる時に行っていた近所の店がいつの間にか閉店しており、昔住んでいた千葉おゆみ野のビッグテキサスというお店へ。
steak salad
リブステーキ300gにサラダとスープセット。それにガーリックライスも。久々にモリモリ食べました。ステーキにはにんにく醤油をかけて。やはりステーキには醤油ですなぁ。クリスマスということで、キャンドルサービスしてくたり、ポラロイドで1枚写真に撮ってくれたりして良い記念に。