天才劇団バカバッカ Vol.19 BADASS PSY-KICKS!

天才劇団バカバッカ本公演「BADASS PSY-KICKS!」大千穐楽公演。
Untitledバカバッカという劇団はけっこう前から気になっていて、なぜかというと座長の木村昴さんがドイツ出身で自分と同い年だからである。ドラえもんに出始めたときから彼に親近感があって、近年ピングドラムやピンポン、ダンデビなどオタク向けのアニメに出ているのもひそかにうれしいのである。で、今回観に行った理由は木戸衣吹ちゃんがTwitterで宣伝していたからです()

六行会ホールは250席ぐらいの小劇場。4列目上手側の通路席だったから、たまに舞台から降りたキャストが通路を歩いたりするときは間近だった。ストーリーとしては何の変哲もない生活をしていた5人の若者が突然に拉致され超能力者に改造、悪の組織と戦うことになるという超能力戦隊もの。超能力者にされた段階で5人に担当カラーがついているというわかりやすさ(笑)たぶんこの劇団ではお約束であろうドラえもんネタはじめ、出演者それぞれが演じた色んな役柄のパロディや、なかなか辛口の時事ネタも盛り込んであって、エンタメ感が満載。戦闘シーンのアクションもけっこう激しめでこの距離で見るとなおさら大迫力。赤間直哉さんのジャニーズ事務所直伝のバク転が凄かった。木戸ちゃんは3人組アイドルの1人で、一見いてもいなくてもいい見えない妖精みたいな役なのだが、ストーリーと関わってないようで関わってていつの間にか一緒に歌って踊ってるというミュージカル感もたーのしい。基村樹利さんがかわいかった。そういう中で、やっぱり座長である昴さんの舞台上での存在感は濃かった。最初の登場シーンは仕事中にPCのキーボード叩きながら寝ているというものなんだけど、それだけでぐっと空気が変わって引き込まれる感じ。台詞回しもそうだけど、一つ一つの動きが見逃せないからついつい目で追っているという。最近ラッパーとしても活躍してるし、改めてまたこういうのも見てしまうと、多才な人だなあと。

そんで、毎回公演で違うゲストが来ることになっているのだけど、千穐楽では昴さんの師匠であるところの関智一さんで、いちおう今回の話のラスボス役なんだけど、そういう割とクライマックスな場面での智一さんのブチ壊し具合が異常だった(笑)台詞が半分以上アドリブでほぼ下ネタなのが裏切らない。最終的に舞台袖から昴さんのリュックを持ってきて中に入ってた劇場版ドラえもん舞台挨拶の台本を公開するに及び、昴さんが「台本に戻らせて下さい!」と懇願していた(笑)でもそんなことをやりつつ、最後の挨拶を聞くにこの10数年の信頼関係がひしひしと。まーじでなんでもありのエンタメ舞台。たくさん笑って楽しかった。

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