もう胸がいっぱいで何も言えない。いろいろ心配だったけど、アニメ版ラブライブ!のμ’sにとって、改めて良いラストで終われたなって。この話はもともとアニメ2期で綺麗に終わったと思っていたんです。だから、TVアニメ版と連続性を持たせなくていいんじゃないかなと。別にTV版が正史というわけではないし、いつどこからでも描ける懐というのがあります。この劇場版がアニメ版の正統な続編ということになったのは当然の流れといえばそうなんですけど、もう色んなものをこみ上げさせられた最終話を否定する流れは嫌だなぁと思ってたわけです。でも結果としては、色々あったけど、よりいいエンディングを提示してくれた。「みんなで叶える物語」を今まででいちばん盛大に具現化してくれたというか、Make it ourselvesなスクールアイドルの世界でしかできないことをやってのけてくれたなと。1人から始まって、1人2人と集まって9人になって最終的に「みんな」になって、こんなに素敵で楽しいことを動かして起こしていけるっていうことにわたしは心動かされますし、その「エンジンであり牽引者」である穂乃果には改めて憧れる。このお祭りのあとの終幕、その描き方…物語としても、アニメの中のμ’sとしても、自分にとっては納得がいっています。また、端々で挟まれる楽曲も相変わらずmasterpiece揃いだったし、振り付け・画もとっても綺麗でした。私服ファッションやライブ衣装も目を引く。メンバーのやりとり。どこにだって魅力がある。やっぱりこう、1月の5thライブ後に思ったことと同じで、好きでいてよかったと最大限感じさせてくれる作品だし、もうわたしもいい大人ですけど、人生の一時期をラブライブ!と駆け抜けられたという記憶を刻むことができる。本当に幸せに思います。
で、ここまでは全体の感想ですが、まだ書かねばならないことがあります。それは雪穂の出番が予想以上に多かったということです。なおぼうのファンとして本当にびっくりした。雪穂はこの映画では単なるサブキャラではなくて、ちゃんとした役目が与えられているんです。終わりあるものとしてのスクールアイドル・・・終わりがあれば始まりもあって、2つが「あこがれ」で繋がって、受け継がれていく。2期終盤で方向を見定めて歩き始めた雪穂と亜里沙が、確実に「次」を担うものとして描かれて、そしてしっかりとバトンを受け取ってくれた。そのことが本当に本当に嬉しくて…もう、終盤の雪穂のシーンはその姿を見てるだけで感動してしまって涙を禁じえず、ほんとそこでダメでした(今もこれ書いてるだけで泣いてる)。なんて言ったらいいんですかね。去年アイカツ見てたときも似たようなことを思うところあったんですけど、ラブライブも通底するものを見せてくれた気がします。なおぼうが「雪穂を演じる身としても感動するところがあります」って言ってたんですけど、それは本当です。とにかく、計らずも「なおぼうのファンやっててよかった」とも心から思えてしまった劇場版。こんな幸福そうそうない。何回も何回でも観たい映画です。