約8ヶ月ぶりの相撲場。相撲の匂いがする!実は千穐楽に来るのは初めてである。初場所の観戦ももう2年ぶりで、あのときは千秋楽は行けなかったんだった。12時頃に国技館に着くと、ちょうど高見盛の場所入りに遭遇。その後は伊勢ヶ浜ちゃんこ食ったりして、13時半にクリリン氏と合流。この時点で入場列が長蛇の列になっていてびびる。
昼飯は日馬富士弁当。力士弁当はじめて食ったんだけど、思いの外ボリュームがあって満足。これはうまい。そぼろ弁当大好きなお子様ことわたしです。
さて土俵のほう。高見盛の取組はもー・・・よく頑張ったと思います。執念の右差しからの肩透かし!ここ数場所は本当に必死の土俵だっただけに、ようやく肩の荷が全部降りたんじゃないかな。やり切ったというにふさわしい一番だった。この稀代の人気力士がいなくなるというのは寂しい限りですが、誰しもこういうときは来るもの。14年間お疲れ様でした。
しかし、同時に武州山も引退ということで、51年組の関取経験者がいよいよ若の里だけ。若の里も今場所を見る限りではもうそろそろ限界も近いのではとも思うし。大関になってれば違う今があったんだろうけどなー。あと何気に焼肉店オーナーの琴M喜氏がコメント出していて笑いました。
十両のメインイベントは貴ノ岩、常幸龍の優勝争いがどうか、というところだったものの、これは貴ノ岩勝、常幸龍負であっさり決まり。
幕内のほうは関脇小結陣に7勝7敗が多く、番付的にも注目だったのだが全員勝って丸く収まった。把瑠都に勢は予想通りの好取組。勢は右を差すだけじゃなくて廻しを取らせない立合いが必要か。上位戦が楽しみ。高安に栃煌山はあっさり叩きこまれて栃煌山の勝ち。高安は稀勢の里のコピーになっているような気がしないでもない。
結びの白鵬-日馬富士は・・・日馬富士の当たりが良すぎた。あれだけでもう白鵬の上体が起きた。何回もできるものではないと思うんだが、白鵬に対してこれほどの完勝は今まであったか。日馬富士は差し方だけでなくて、下手の取り方がうまいよなー。いつも気付いたらかなり深い下手を取っている。表彰式では久々に君が代など歌いました。インタビューは毎回同じ事言うので白鵬と比べると大して面白くない。手打ち式なども見届けて国技館を後に。
その後は錦糸町に移動して居酒屋で飯。
飯が来る合間に取組表をコピー使ってこんな感じで春場所の番付編成会議してました。幕内十両間、十両幕下間は割とすっきりだと思うんだけど、やはり中位の調整が難しい。これ序二段とか三段目までやるとか大変な話です。21時すぎに解散だったかな。
今場所は内容的には中盤が若干落ち込んだ以外は概ねよかったのでは。光った力士といえば高安を筆頭に、千代大龍、勢、負け越したけど佐田の富士あたりか。三役以上では結局日馬富士だけが一人勝ちだった。立合い鋭く突き刺さって相手を起こし、サッと二本差すか廻しを取って出す。千秋楽白鵬戦はまさに完璧に遂行した相撲だった。このスピード相撲の確立という意味で昨年の連続全勝よりも高く評価されるべき。白鵬はまた立合いを色々と試しているようで、琴欧洲戦なんかは両差しを狙って墓穴を掘ったりしていて、よくわからない。妙義龍戦、琴欧洲戦の安易すぎる引きも豪栄道を見ているような感じ。今場所は白鵬が3人ぐらいはいたような印象がある。
日馬富士またもや全勝ということで、それはそれで素晴らしいのだが、この好調ぶりが続いていくのかそれともまたこの波が引いていくのか、全く予想がつかないのが正直なところ。白鵬の今後も気になるし、とりあえずこの2人横綱時代の趨勢を見極めるのにはこの1年見て行かないと、という感じか。できたら見に行きたいのではある・・・が。
というわけで先ほどの番付編成の結果はこちら。