舞台「マジムリ学園 -LOUDNESS-」

アイドルはなぜ舞台をやるのか?という問いに対して今ひとつ答えが出せないでいますが、今AKB48が持てるリソースの7割方を注ぎ込んでいるのがこの舞台なので見るしか。ここまでのメンバーを揃えてあるとさすがに豪華絢爛というものです。

相変わらず殺伐とした抗争が繰り広げられているのですが、今回は善玉らしい善玉がいないため殺伐成分が2倍増しになっています。ストーリーとしては、社会的階層の再生産に抗う闘争に向かうも、それは支配階層に仕組まれた闘争で、抗えば抗うだけ再生産に向かっていくという逆説…みたいな話。リリィ―と生徒会の話がめっちゃカジュアルなケンカに見えてくるな()荒地のメンバーのそれぞれが闘う理由は明確で分かりやすいものですし、前々作からのバックグラウンドと2年間の変化が窺えて、キャラクターにスムーズに感情移入できます。それに比べてただの悪みたいな生徒会のメンバーもまた、人数が増えて少年マンガっぽい中二感がさらに魅力的です。そんな様々の要素を伴って、メンバーそれぞれのいつもとは180度異なった顔が見つけられるのがこの舞台の楽しみですね。

印象に残っているメンバーでいうと、個人的にはシュナーベルを演じるみうちゃんがまず挙がってくるような気がします。えりちゃん演じるタウゼントの相棒役ということになっていますが、タウゼント以上に一本気なシュナーベルを演じるにふさわしい、素直で真っ直ぐな、嘘のない演技という感じがして、役柄も相まって見ていて清々しい。それからまた、しっかりと背筋の伸びた立ち姿がとても様になっていて、生徒会のカッコよさを引き立てています。相棒役のえりちゃんも前作同様、無骨な演技が決まっている。そのうえで、ヌルとのやり取りの中では人間らしい部分も見せてくれます。生徒会の新しいメンバーでは、妙に圧を感じる不思議な演技をしていたえりいも面白かった。全然そんなイメージなかったけど、生来のSっ気を感じる(笑)それから、セリフはそれほど多くないものの、さっきーの演技はやはりレベルが一段違います。緻密な役作りとそれらのしっかりとした落とし込みに裏打ちされた非常に自然な表現を難なくやってのけています。それがあのセリフ数でわかることも素晴らしいし、役に生きるとはこのことと感じますね。代役であるのがもったいないくらいで、次にAKBで舞台をやることがあるなら絶対いてほしい人材です。

荒地のメンバーで好きだったのは、何を置いてもまずみーおん。だって、可愛すぎるでしょ(笑)ただただ振り回されてただただ可愛いという、アイドルのお手本みたいなことをやっています。アイドルとして正しいということはやはり代え難いものです。そのうえで語り部としての役割もしっかり果たしています。主人公っぽい感じもしますがそういうわけでもないようで…。それから、実質ダブルキャストとなり途中参加になった十夢ちゃんも一際存在感を放っていました。事あるごとに人にナイフを突きつけていますが、オーラと語り口、立ち居振る舞いそのものからすでに切れ味鋭いものを感じます。これまた衣装が本当に似合っているんですよね。とにかく美しい。対称的に鬱屈としてるのに憎めないユーモアのある聖ちゃんとのコンビもいいです。さっほーゆかるんのインパクトも相変わらず強烈だし、逆に茂木さんのチームK仕込みのオラオラ感と勢いはイメージぴったり。アンサンブルで出ていたきぃちゃんの演技も代役と思えないものがあり、忘れてはいけません。12〜15期のベテランメンバーが自分のイメージを活かして、または脱ぎ去って新しいチャレンジをしているのが素晴らしい。

今回の作品がいいのは、主演の3人がそれぞれに孤高の力強さを持っているということでしょう。ヌルの狂気と根底に潜む復讐心を、やりすぎなほどに感情をアップダウンさせながらこちら側へぶつけてくる麟ちゃんの姿には度肝を抜かれます。前作よりも遥かに大きな、ちょっと心配になるぐらいのエネルギーを毎公演燃やしている。前に「リリィーはもうすでにゆいゆいの一部みたいなもの」と書きましたが、麟ちゃんにとってのヌルもすでに同じレベルにあるように感じます。麟ちゃん的には嬉しくないかもですが(笑)新キャラクターのケーニッヒを演じるゆいりーが、初舞台と思えない鮮烈な印象を残してくれたのは大きなサプライズでした。セリフの発声がクリアで淀みなく、上へ上へと渇望する感情もよく乗って観衆にとって受け取りやすい。持ち前の身体の柔らかさを十分に活かした殺陣も自在な動きで魅せてくれます。彼女の舞台出演自体がサプライズでもありましたが、この舞台に対するグループとしての本気度を示すことにもつながり、結果としても大成功だったのではないでしょうか。そしてこれら全てをまとめ上げきっちりと締めてくれるのは座長のなぁちゃん。そこに居れば目を離すことは難しいというほどのスター性と、いかなる状況でも前を向き続けるポジティブさの具現化と。おなじみのパワフルな歌声も随所で聴かれます。この人に出来ないことがあるのか…と思わずにいられない、座長にふさわしい活躍でした。

そうそう、今回は劇伴や殺陣とシンクロした生ドラムの演奏が付いていたのですけど、殺陣の迫力が音圧を通してリズミカルに伝わって、相当いい演出だと感じました。演劇全体のテンポ感も保たれて、笑いを取るシーンとかの直後であってもすぐに場面が締まります。最初と最後のドラムソロもカッコいい。LOUDNESSというタイトルを象徴する仕掛けでしたね。

8/20と8/25ソワレの2回観劇したのですが、ミニライブはどちらも同じセットリストだったかな。ゆうなぁずっきーがいるので「考える人」とかチーム4感が強い。「百合を咲かせるか?」は麟ちゃんがセンターで、なんとリリィ―のセリフがブレイクになっていました。初日にきょんちゃんのバースデーセレモニーがあって、なんとあの「ひまわりのない世界」が聴けたのは相当レアな出来事でした。じゃんけんで決めたというユニットの相手が怜ちゃんなのもよかったです。ゲストパートは芹佳ちゃん回と、さとなーずんのボブ3姉妹回でした。なーみんがニッパーで矯正のワイヤーを切っている話は2週間ぐらい前の配信で言ってて、これの伏線だった!?ってなった(たぶん違う)。香織ちゃんがことあるごとにオチ要員に使われてるのが面白すぎたなー。撮影タイムは初日だけ舞台練り歩きがなかったのはうーむという感じですが、前回よりは撮れたのでまあ。25日は席が下手でなーみんはずっと上手にいたので、最前だったのにほとんどチャンスが無くてまじで泣いた…

いま大千穐楽公演の配信見ながらこれ書いてますが、どうやら公演は無事に完走ということになりそうで、かなり厳しいことになっていたこの8月のグループの状況を考えるとまさに奇跡です。ゆうなぁを始め中心メンバーを数多く投入したこともあり、しっかりとAKB48の総力を集めた舞台として楽しめたように思います。やっぱりこの人たちがいるAKB48が好きですねえ。チームを超えたメンバーの絡みも楽しかったです。メンバーの拘束期間が長いのは考え物ですが、またこのぐらいの規模で舞台をやるならもっと回数見てもいいかもしれません。これからしばらくはシングルのキャンペーンになるのかなー

というわけで写真いくつか。

@JAM EXPO 2020-2021 AKB48

あまりに久しぶりすぎる会場

1ヶ月ぐらい前にチケット取ってたのにメンバー全然出ないのでハラハラしてたやつ。まぁ無事なーみんがメンバーに入っていたのでよかった。1ヶ月前から取ってた割に席が後方すぎるしプライオリティチケットも当たらんしで真顔になってましたが()

横アリセンターの後方も後方でPA卓の真ん前。なので多分音はいい()メンバーを目視できるのか微妙でしたが高身長ボブのなーみんはすぐわかりました。ブルーの夏衣装がめっちゃ似合っててかわいい。とはいえ別に表情分かったりレスもらったりみたいなことは望むべくもないので、ひたすらに振りコピしてたような。「君のことが好きだから」はなーみんが歌い出し0ズレ。センター後方、若干段差がついてて目線の高さがステージと同じくらいだったし、実質劇場の立ち最だったわ(無理がある)。セトリが夏曲 +沸けるチーム曲みたいな感じになっていて面白かったのですが、「清純フィロソフィー」はフェス系では珍しい曲というだけでなく歌い出しのなぁちゃんポジがなーみん。チーム4は1人だけなので自然な流れとはいえ、歌い出しの声は翔んでいくようによく響いて伸びて広がって、横アリという大舞台にとても似合うものでした。これが聴けただけで優勝。PA卓の前でよかった(?)左右の花道使ってた「ずっと ずっと」「オネストマン」とかはさすがに前に行きたかったけどなー。最後にいつぶりか分からんレベルで「#好きなんだ」聴けたー。これの振りコピが好きすぎる。アウトロにガチ恋入れられない1ハーフ。これ午前中にNGT48もやっていたみたいなんですけど、AKBの曲なのにAKBにはオリメンがいなくてNGTにはオリメンが2人もいるのはこれ如何に()

超後方だったから全体俯瞰して…みたいに思ってたけど想像以上になーみんしか見てなかった。それだけで楽しかった。なーみん出るフェスも久しぶりなのでね。。。7月の手つな公演ぶりにしっかりアイドルなーみん見れてよかった。次いつ会えんのかな…

SETLIST

  1. Everyday、カチューシャ
  2. 君のことが好きだから
  3. サステナブル
  4. 清純フィロソフィー
  5. ずっと ずっと
  6. オネストマン
  7. 彼女になれますか?
  8. #好きなんだ
https://twitter.com/48_asainanami/status/1431181363844042758

仙台2021

2年ぶりに仙台に行きました。関東の外に出ること自体が1年以上ぶりです(沼津は東京駅から在来線一本で行けるので関東(?))。仙台に行くときは毎度ライブイベントに参加して即日帰りということをしているため、今回はライブに行くついでに多少の観光も、とは思っていましたが、それも難しい状況ではあるので、せめて移動と食と寝床にいつもより遊びを入れてみたような感じ。

E5系グランクラスで仙台へ

ライブと並んでメインイベントな感がありますが、仙台まではE5系はやぶさのグランクラスに乗車しました。最初はえきねっとで予約するとトクだ値の割引がデカいというので乗ることにしたのですが、トクだ値になるのは軽食とドリンクサービスがないやまびこのグランクラスなので、結局通常料金で乗っています。

東京駅までは特急わかしおで来て、まずはグランクラス乗車前に東京駅のビューゴールドラウンジへ。房総特急がいつまでもチケットレス対応にならないことに常日頃キレているのですが、ビューゴールドラウンジは東京駅の改札外にあるので今回はちょうどよかった。わたしは飛行機もギリギリに乗るタイプですし、お酒も全く飲まないので空港のラウンジは普段ほとんど使いませんが、まあ今回はこれも目的の一つなので。

9時半すぎに来たら利用者は自分1人だけ。ドリンクでスペシャルティコーヒーをオーダーすると、ガトーラスクがサービスでついてきました。めっちゃ好きなのでありがたい。1時間ちょっと利用する中でも2人しか来なかったのでだいぶ静かで快適でしたが、その間にiPad Pro開いてやっていたことがアイドルへのコメ返なのがなんとも。

そういうわけでE5系東北新幹線に乗車。グランクラスは一番端の車両なのですが、この長い鼻のぶん若干コンパクトで定員の少ない客室を活用して客単価を上げているということのようです。ちなみに東北・北海道新幹線に関してわたしはこれまでグリーン車、普通車、立ち席と乗ってきているので、これにてコンプリート。ちなみに立ち席のときだけ行き先が新函館北斗()

2列+1列のうちの1列側の座席に乗りました。革張りで良い座り心地ですし、リクライニングは全部電動でシェル型なので倒し放題。グリーン車にもあった気がするけど個人的にはレッグレストあるのが一番助かりますね… 。

軽食はちらし寿司と各種煮物揚げ物を詰め合わせた和風のお弁当になっていて、とんでもなく美味しかったです。これは満足感あります。左下に詰めてある帆立の餡かけうまかったなー。アテンダントさんのサービスもよくて、軽食ありのグランクラスにしてよかったと思えます。食後のデザートにほおずきのパウンドケーキと、ドリンクのつまみ用にちょっとした乾き物もついてきます。

東北新幹線は電波がわりと入るのでテレビ見たりしてましたが、周りは仙台以北まで乗る人が多くて、睡眠を取っている人がほとんどでした。やはり何より車内に人が少なくて静かなのがいいですね。これがグリーン車なりグランクラスに乗る最大の理由かもしれません。諸々ひっくるめて充実のサービスで、プラス9000円ぐらいだったと思いますが、その価値は大いにあるというものです。今回は東京―仙台間で乗ったのはせいぜい90分か100分といったところなので、次乗るとしたらもう少し長い時間乗ってもいいかもしれません。全然予定はないですが。。。

仙台に着いたらランチタイムだったのではらこ飯。軽食は軽食なので(?)

AZALEA 1st LoveLive! ~In The Dark /* 秘密の物語 */

利府とのホスピタリティの差が歴然

というわけで次のメインイベント。久しぶりにお誘い頂いてAZALEAの1stライブ。ラブライブサンシャインのイベントに行ったのは5thライブが最後だったので、2年も前のことです。あの時だいぶ自分の中でも一段落ついた感じはありましたが、それを最後にAqoursのナンバリングライブが未だにないというのは、このグループに関するだいたいのことを見届けた人間としては複雑な話です。

初めて来るゼビオアリーナ。今回は高槻かなこさんが休養中のため、小宮さんとおすわさんの2人ライブ。この大きなステージに2人しかいないということが凄くて、ライブが始まると「うわーーーーそこに小宮有紗いる!諏訪ななかいる!」って初めてライブ来た人みたいになってた(なお席は3階)。ライブで見たの何回目かもうわかんないぐらいですけどね。アルバムを聴いて予習してたとかそういうわけでもないのですが、相変わらずAZALEAは楽曲派も満足できる良質なEDMが多く、クラブにでもいるような感じで縦に横にノることができます。そういう中で「SKY JOURNEY」とか「待ってて愛のうた」みたいな昔馴染みの曲が来るのも安心感があります。

高槻さんがいないので、単純にポジションを空ける形になるのかと思ってはいましたが、一見パフォーマンス的にも演出的にも元から2人でやることを想定されていたかのような作りに見えるのに驚きました。歌割も、高槻さんの声は流れてはいますが、2人ともで分け合って歌っていたり。準備期間としては2週間もないぐらいだったと思うのですが素晴らしいカバーリングと感じました。MCは高槻さんがいないとさすがにふわっとしていましたが。2017年の大阪のファンミだったかな、高槻さんが「(関西出身だから)MCで頼られる人になりたい」みたいなことを言ってたこととか、高槻さんが声が出なくてリップシンクでパフォーマンスしていた2018年の3rdライブ大阪のこととか(これまた大阪)、色々思い出すものがありました。

終盤は懐かしい「GALAXY HidE and SeeK」の衣装で踊っていて嬉しかったのですが、函館ユニットカーニバル以来、わたしはおすわさんの目元のハートシールのファンです。これで「ときめき分類学」なんてのも乙なもので。「ときめき分類学」はライブで聴くのがまじで4年半ぶりでした。立ち位置と同期するスクリーンの演出もそのままだしね…いやはや。そういうタイミングで横浜アリーナでのユニットライブが開催発表されたりと、通じてきたものを感じざるを得ない時間でした。最後にようやく陽の目を見た曲「Amazing Travel DNA」。明るいパワーと開放感に溢れたこの曲、振りが特徴的で思わずスクリーンを凝視して振りコピしてしまったのでした。オンラインライブでもやっていた記憶はあるけれど、現場がやっぱり楽しいなあ。ラブライブのイベントの雰囲気も懐かしくて、それも含めて良いライブでしたね。

ライブ後

仙台に来るときのノルマということでとりあえずですが、このご時世ライブ終わってからだとなかなかの滑り込みを要求されるのがあれです。心地よい歯応えと香ばしい脂が美味なタンに、ヴルストやつくねなど盛り合わせで大満足セット。テールスープと麦とろご飯も良き味わいでした。ひさしぶりに食べたー。

この日はライブの時間と今をときめくラブライブスーパースターのアニメ放映時間が被っており、リアルタイム視聴できない予定だったのですが、高校野球の中継が延長に延長を重ねていたおかげでホテルに戻ってから普通に視聴できたのでした。なんならホテル着いて1時間以上待った()そこからまた深夜のLiella!が出る歌番組まで見て就寝。泊まっていた三井ガーデンホテルも広くてなかなか快適でした。帰りもホテルで朝食食べてすぐ帰ったという感じです。帰りの新幹線は普通車。

新幹線で仙台来てライブ行って飯食ってホテルで寝ただけだけど、いつもの仙台行きとは比較にならないぐらい充実していた感じがあるので、やはり余裕をもった旅が大事ということがわかったのでした。最初に仙台来たときは昼行バスで来てその日にうちに夜行バスで帰るみたいなことをしていたわけで。そう考えると自分も大人になったのかもしれない…(?)