備忘録その2
BLUE COMPASSツアー千秋楽幕張イベントホール。ホール公演行きたかったけど色々あって幕張の1日だけになってしまった。席はステージと真反対のスタンドの最後列。遠い。まあ、国際フォーラムでも似たような席だったし、昔からいのりちゃんとはこのぐらいの距離感なんだよ()
アルバムBLUE COMPASSは曲もいいのが揃っているけど、特にいのりちゃんの歌にとても進境があったと思っていて、それが一発でわかったのがオープナーであるハートノイロだった。ラリラリラですよ。突き抜けるイメージでありつつ柔らかでもある高音域の透明感と爽快感をそのままに響かせる。それだけで心地いい。いい具合に力が抜けているなあと。
それから、アイマイモコからShoo-Bee-Doo-Wap-Wap!、シネマチックダイアリーとかっていう流れでもちょっと驚いてしまった部分があり、というのもいのりちゃんの仕草が超アイドルなわけですね。あのいのりちゃんが!歌と振り付けと表情のシンクロのさせかた、その中への自分色の入れかた、そして観客に向ける目線のキメかた。すべてに惹きつけられる。いや、いのりちゃんソロではこういう方向はいかないと思ってたけど・・・いいんですか?()
と、思わせておいて、はっと目が覚めたのは三月と群青。歌詞が強い存在感を放つ曲だけれど・・・そう思いながらもアルバムで聴いている時点ではサウンドのノスタルジックさに耳がいっていたのかも。この日この曲の最後の一節、「ずっと前から君が好きでした」と歌い消えていったいのりちゃんのあまりにも儚く切ない表情を目にして、その瞬間にこの曲のもつ記憶が自分の中を突き抜けていったのだった。まさに衝撃的な体験といってよいでしょう。これほど説得力を持った一瞬というのは・・・。ここから先のいのりちゃんははっきり言って最強になってしまい、harmony ribbonでのどこまでも高らかな歌と会場を一つにする言葉を聴いて、全然泣く予定なかったのに泣けてきちゃったよ。夢のつぼみと並んで何度も歌っているこの曲だけど、間違いなくベストのパフォーマンスと言い切れる。
そしてツアーの主役と言っていいBLUE COMPASSへ。6分半に亘るこの壮大なバラードは、水瀬いのりという表現者を通じて気が遠くなるほどのスケールをもった世界を創出する。持てる表現力の一切を使って歌い上げるいのりちゃん。いのりちゃんが曲のイメージをここまで膨らませられるのは、この曲が彼女自身にとって実感のあるメッセージであり、それを今度は僕らに向けて伝えたいという強い意志があったからだ。深い青に染まった夜の海原を照らす光は、僕らを前進させようとする力を確かに伴って進むべき途を指し示した。
席が正面一番後ろだったので、アンコールのMELODY FLAGでトロッコさいまえ。ダブルアンコールでまっすぐに、トウメイに。を初披露のサプライズまでついてきた。約3時間、充実感でいっぱい。前に少し書いたけど、1stライブでは観たいものが観れた部分と、まだ物足りないと感じた部分とがあって、色々ひっくるめて底知れぬポテンシャルを感じさせたものだった。このツアーで、その時点で思い描いていた理想はすでに完成させてしまった感さえある。ステージに立つパフォーマーとしての全ての要素を、この8か月で予想以上のスピードで向上させてきた。自分の求めるものがちゃんとあって、そのための努力へのひたむきさというのがひしひし伝わってくるパフォーマンスなわけよ。本当にライブを観る側にとって冥利に尽きることこの上ない。いのりちゃんが一番という人たちのことがホントにうらやましいくらい。
いま考えたら神戸公演のチケット取るのもう少し頑張ればよかったけれど。次はもうそこそこの規模のライブになるんではないか。期待しか持てない。
SETLIST
- ハートノイロ
- 夢のつぼみ
- identity
- アイマイモコ
- 旅の途中
- Shoo-Bee-Doo-Wap-Wap!
- シネマチックダイアリー
- 夏の約束
- 夏夢
- これからも
- Million Futures
- Starry Wish
- 星屑のコントレイル
- 三月と群青
- アルペジオ
- Happy Birthday
- harmony ribbon
- BLUE COMPASS
(Encore)
- MELODY FLAG
- Ready Steady Go!
- Sweet Melody
(Encore2)
- まっすぐに、トウメイに。