伊波杏樹さんに会いに福島県、浪江町へ。
最初は新幹線で仙台まで行って常磐線で引き返すルートで行くのを考えていたのだけど、前日の宿の関係もあっていわき経由のルート。特急ひたちはネットで指定席予約できるし車両は最新式だしで、いわきまで2時間ぐらい乗ってたけどとても快適だった。在来線特急乗るの何気に好きなんすよね…。いわきからは普通列車に乗り換えなんだけど、なぜか特急列車が宛がわれていて、これまたふかふか座席で足伸ばして乗ってた。ちょっと前までスーパーひたちの車両で使ってた車両のお古らしい。30分ぐらい乗って富岡駅に到着。ここからはまだ路線が復旧していないためバス移動になる。放射線量の高い地域を通るので、窓を開けるのは禁止。30分で浪江駅。
会場は浪江町地域スポーツセンター。浪江町は今年に避難指示が解除されたばかりの地域で、7年ぶりに地元に戻ってきたお祭りと一緒にマジカル福島・ロボテスわっしょい秋祭りが開催されてる形。お祭りは出店も多いし、アカペラコンテストとか漫才のライブとかいろいろな催しがあってとても賑やか。ロボテス秋祭りは体育館の一つが会場。イベントは14時から。
まずはミニ番組の「教えてなみえ先生」と「教えてみなみ先輩」の上映。アニメ1話分ぐらいやるのかと思ったけど今回のところはこれだけみたい。杏ちゃんはみなみ先輩役。公式サイトとかないのでキャラも初めて見たけど、みなみ先輩はけっこう元気系。先輩だけど13歳。内容はわりと真面目なレスキューロボットの解説。どういう位置付けのアニメなのかが伝わってきます。その後はトークコーナー。杏ちゃんと遠藤広之さん、福島ガイナックスの浅尾さんと埼玉県から派遣されているというロボット推進班の方。杏ちゃんがみなみ先輩役というのはイベントの告知で言っていたのだけど、遠藤さんはついさっき役名が決まったとかで、そもそもまだ演じていないらしい。杏ちゃんとかはこのアニメでロボットだとかドローンを知るようになったということで、横で実演してる小型ドローン借りてきて操作に挑戦。最初はステージ外に墜落してたけど、操作説明を受けてからの2回目は客席近くまで飛ばして旋回して戻ってきて着陸というところまで。ゲーマーだから慣れるのが早いね。その後は突然の生朗読コーナーあり。打ち合わせはしてたらしいですが、杏ちゃんと遠藤さんはこの日が初めまして、しかも遠藤さんは今日役名が決まったレベルなのでその場でキャラを作っていかないといけない、おまけになんか当日になって原稿が変わってる、ということでだいぶアドリブ多めな感じ。杏ちゃんが生でロボットのなが~い解説のセリフを読んでいて凄かった。杏ちゃんはステージ上での朗読は初めてだったようです。そういえばそうかという感じ。緊張したと言ってたけど、ステージの上で演じるという行いをする限り、本質的に必要なものは変わらないし、杏ちゃんはすでにそれを持っているんだよ、とか。まぁほぼぶっつけでやるのは確かに緊張すると思うけど。てな感じで1時間ぐらいでおわり。
せっかくだから屋台で色々食べて写真とか撮りつつ、帰りも同じルートで東京まで。
街は時が止まったままで、避難指示が解除されたとはいえ、ほとんどそれだけの状態。眼前の厳しい現実に呆然としてしまったところもあったけれど、7年ぶりのお祭りに湧く人々の活気と暖かい空気はそれを忘れさせてくれる力がありました。ここに来れてよかったな。連れてきてくれた杏樹ちゃんに感謝。