舞台「フラガール – dance for smile -」

2年ぐらい舞台演劇を見てなかったと思ったら3週続けて見に行っています。山内瑞葵ちゃんが出るので見に行ってみようかなあと。シアターコクーンという会場は初めて来たのですが、想像以上に舞台が大きく天井も高く、座席が前方だったのもあってだいぶ圧倒されるかんじ。奥行きもあって、演劇にはお誂え向き。 会場もそうなんですが、今回メインの出演者をぱっと見ただけだったので、まあいわゆるアイドル舞台なのかなと思いきや、出演者が老若男女非常にバラエティ豊かで人数も多い。ふだん小劇場が多いので、この規模の演劇を見るのはひさしぶり。

フラガールという作品は映画も舞台もこれまで見ていないので完全に初見でした。こんなにシンプルに泣けるお話とは思わず。座長の樋口日奈さんの演技がとにかく明るくてさわやかで、家庭の事情みたいなバックグラウンドはある役柄なのだけど、常に前向きな力を感じさせて、見ていて心が洗われます。それでいてとても表情豊かで、グラデーションに富んだ舞台向きの演技が楽しい。田舎で暮らす少女役でいわき弁もバリバリなのだけど、ルックスから醸し出される華を隠し切れないものはあります(笑)本当に美しい。その意味でいうと、ずっきーの素朴さもまたこの物語にはぴったりです。ずっきーの演技は初めて見たのですが、とても自然な演技でした。髪型とか服装とかもあいまっての、舞台上でのなじみ方がすごくいい。三つ編みヘアーがめっちゃ似合ってます。特に前半はずっきーが主人公みたいな役回りなので釘付けで見てました。笑ったり驚いたり泣いたり……とにかくかわいい。この2人(というか登場人物のほとんど)とは対称的な、矢島舞美さんのパキッと芯のある女性像も魅力的。かつ、やはりダンスに経験を感じさせる迫力があり、先生役はこれ以上ない適役と感じました。

ほかにも武田義晴さんのコミカルなピエロぶりや、有森也実さんの微妙なニュアンスを潜ませながらの含みと重みのある言葉と演技とか、印象的な俳優さんが多く出演していて、そういった人たちが作品を形作っていることを直に感じられた舞台。ラストのフラダンスシーンにも表れているように、カンパニーの規模が大きいからこその一体感がわかりました。舞台観て泣けるっていいな…

シアターコクーンは初めてだったのだけど、Bunkamuraに来たのがキース・ジャレットのコンサートをオーチャードで見たぶりでした。10年前とは…

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