Konica IIIa

Konica IIIa

夏にセカンドハウスを売っ払った田舎のじいさんからクラシックカメラをいくつかもらってたので、軽く掃除してフィルムを入れてみる。


1958年発売のコニカIIIa。形はいまいち洗練されてない感じの35mm判レンジファインダーカメラだが、当時の庶民のカメラとしては高性能。等倍ファインダーがどうとかブライトフレームがどうとか画角補正がどうとか色々あるのだが、まあググればわかる。使い勝手としては虚像式の二重像が少し見えにくいというぐらい。視度調整レンズがないのでメガネは必須。レンズは固定式で、ヘキサノン50mm F1.8というじゅうぶん明るいのがついている。埃くさいけど保存状態は良好。セルフタイマーが途中で止まる以外は普通に使える。

さてフィルムを入れて撮影となると、フルマニュアルカメラで露出計すら内蔵されてないので、自分で適正露出を測ってレンズのシャッタースピード・絞りダイヤルをカリカリ回さなければならない。SSと絞りを連動させるLVの指標もついてるのだが、オート人間だから外の光量をそんな当てずっぽうで判断できん。フィルムももったいないし。というわけで、いちいちiPhoneの露出計アプリをかざして露出測ったあとにピントを合わせてパシャっとやる。このまったくスマートじゃない感じよ。しかしシャッター音は実にスマートでよろしい。一眼レフじゃないのでそもそも静かだが、さらにレンズシャッターなのでライカとかよりも小さい。

というわけで実写。

FH000019

135フィルムで50mm、いつも使ってるフォーサーズでいうと25mmの画角はよく使うので、パララックスがあってもそこそこ感覚でわかる。というかファインダーのパララックス補正が優秀なので、フレーミングはほぼ意図通りになってた。

FH000017

フィルムはスタンダードなFUJICOLOR 100。富士フイルムっぽい色が出た。安物なので粒状感はけっこうある。このカメラは最速SSが1/500ということで、まあレンズシャッターなので仕方ないのだが、昼間はISO400だと厳しいっすね。

FH000009
なんかすごいフレアが・・・
FH000020
縦位置に構えるとピントが合わせにくいので横で合わせてから。
FH000026
看板にピント合わせた気がするのだがズレてた

ちなみに最短撮影距離は1mです(白目)なので、開放で撮っても被写界深度は大して浅くならない。まあ開放使うの夕方ぐらいだけど。

とりあえずフィルム1本撮ってみて、映りはこんなもんかなという感じ。基本F4-8で撮ってるけど、コントラスト低いのは絞っても大して変わらんなあ。もう少し解像度のあるフィルム使ってみてもいいけど、まあ30年40年眠っていたカメラなので映れば十分だ。

いつもは撮りたいと思ったらすぐ撮るスピード感重視なのでAFはもちろんとしてPオートか絞り優先が基本ですが、今回やってみるとMFしかできないってのもそれはそれで面白さがありますね。一眼レフじゃなくて二重像合致式だからかな。が、スナップ撮影で露出をマニュアルで決めるのはムダとしか感じないのでやっぱAEは要るわ・・・。いやせめてコシナとかが出してるホットシューにつけられる露出計あればまだサクサク撮れるんだけど、今のiPhoneをかざして測るのはアホほど面倒くさいだけでなく、このカメラ重量が800gもあるので測ってる間落としそうでこわいって話です。

んで、135フィルムがもう1本あるので、これはもう1つのカメラで使おうと思います。もう1つって言っても引き取ったのあと4台あるんだけど・・・

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