GW1日目の27日は5時起きで両国へ。クリリン氏が静岡に行ってしまったので一人で稽古総見です。総見はなんでか毎回一般公開ではなくなってしまったようで、以前のように5月の両国にぎわい祭に合わせて一般公開という形に戻った模様。まあ正直なところ、にぎわい祭と同時に開催する5月場所前の総見以外は割とガラガラでしたからね。確か一昨年の12月とか1200人とかそのぐらいだったような。そのぐらいなもんなんでわざわざ無料で公開することもないし、どうせなら祭と連動してイベントやったほうが相乗効果も生まれるということでしょうか。どうせなら去年やってた高砂一門のイベントみたいなのもやってほしいんだがなあ。
稽古のほうは幕下は大砂嵐が印象的だったすかね。アフリカ初の力士だけどエジプトということもあってかタイプはぜんぜんヨーロッパ系と同じ系統ですね。まあガチのアフリカ民族も同じようなもんな気がしないでもない。今のところは左上手一本の腕ずく相撲だけど、幕下レベルならもうそれだけ持っていける感じ。いきなり幕下6枚目とか来てるけど、全勝はやや厳しいとしても5勝か6勝はいけるんじゃないかな。あとは海龍が関取相手にも善戦していて拍手をもらっていた。押し一貫、両手突きの立合いから喉輪で持っていく相撲。幕下優勝経験もあるし、そろそろ上がってもおかしくない力士ではある。今場所は15枚目以内でないのが惜しいが。
十両~幕内下位はあんま印象ないなぁ。大喜鵬が毎回猛アピールしても全然申し合いに入れてもらえなくて面白かったのは覚えてるが。舛ノ山、勢あたりは土俵に上がると拍手が起こっていた。高見盛はいなくなったけど最近になって花のある力士がどんどん出てきて楽しいことです。あとはやはり蒼国来。出てきたときの歓声は物凄かった。ぶつかりやるぐらいなのかなと思ってたら、申し合いにも参加してきて、そこそこやれていたので、十両以上の力は今もあるんじゃないかな。上位では豊ノ島と把瑠都、なんと言っても豪栄道が抜けてたかな。まあ豪栄道が稽古で強いのは分かってることなんで、これが本場所ではどうなのかってのが肝心なわけですけど。お得意相手の琴奨菊との三番稽古では意外にも琴奨菊が優勢だった。
横綱大関タイムではやはり白鵬が蒼国来を指名したのがハイライトでしょう。さすがに完全に白鵬に手玉に取られていて、三番稽古のはずが、途中からぶつかり稽古状態になっていた。土俵際でびくともしない白鵬。いきなり呼び戻しみたいなのを決めて蒼国来は吹っ飛ばされる始末。その後普通のぶつかりになったわけですけど、白鵬が思う存分かわいがって最後には蒼国来が土俵に跪いてしまう。やはりスタミナ面が不安要素ということかな。それにしてもこの白鵬の粋な計らいは流石でしたね。結局白鵬が土俵に上がったのがこれだけというのがアレだったが。その後横綱大関の申し合い、日馬富士と鶴竜の三番稽古もあったんですが、まったくパッとしなかった。日馬富士は鶴竜に勝ってはいるんだけども足首のコンディションが良いわけではないようで騙し騙しという感じに見えた。うーん。
稽古のあとはなんかよく分かりませんが力士応援グッズお披露目イベントみたいなのがあり、ちびっ子力士がそれを掲げながら横綱と大関にエールを送るという感じでした。稀勢の里のそれに対するコメントがよかったな。そんなこんなで11時ぐらいに終了。そのあとは相撲博物館見に行った。今の国技館の開館当時の写真と現在の写真の比較がありましたが、だいぶ景色が違って面白かった。大相撲の歴史で言うと昭和60年の現両国国技館開館以後は現代、みたいな感覚があるのだが、28年も経ってるとさすがに変わるもんです。あとは明和だか安永年間、だから谷風梶之助とかよりも更に前の番付、あと明治42年の旧両國國技館開館を記念した絵葉書は面白かった。常陸山、二代目梅ヶ谷、それに当時大関の太刀山をはじめとする幕内力士の集合写真が印刷されてるのが東西に分かれて2枚、それに当時の年寄の写真が印刷されたのも貴重だった。当時の東京大角力協会の取締は初代梅ヶ谷の十代目雷権太夫と二代目高見山の二代目高砂浦五郎。てっきり初代の高砂浦五郎かと思ったらさすがに死んでいた。雷が実質の国技館の創設者ということになるのかな。今回の展示はなかなかお勧めです。
にぎわい祭は相変わらずちゃんこが高い。食いたいんだけどさー。というわけで久しぶりにまる玉でラーメンを。変わらずうまい。替え玉するとフライドガーリックとかフライドオニオンをトッピングできるのがいい。写真撮ろうとしたらわざわざ大将が「美味しそうに撮ってねー」とかいってラーメンの向きを変えてくれたのが面白かった。
そのあとはぼちぼちぶらついて幕張へ。